髪が薄くなり、ほとんど坊主頭だが、正月を迎え、床屋へ行った。床屋といっても1,000円のカットファクトリーである。年末は混むから朝一で行こうと開店時間を確認する為、ファクトリーのカードを見たが、なんと電話番号の表記がない。店員にこの事を尋ねると、電話がかかってくると、仕事が中断してしまうので、電話番号は表示しないのだという。「なるほど、ここまでコスト削減に務めているのか」と関心した。(私が開店時間を確認したのは同社のネットである)
開店時間は9時。10分前に行くと、誰もいない。しかし、9時になると4~5人の集団が入店してきた。子供の頃、年末は床屋が混む。今も変わらない。
ところで、集団の中で見覚えのある方がいる。大手建設会社OBのNさんである。「床屋、終わりましたらお茶でも飲みませんか」とお誘いした。
Nさんとの話題は昨日、合意した「慰安婦問題、日韓妥結」。このニュースには私もNさんも驚いた。国のトップ同士がやる気になれば数十年の懸案事項でも妥結する。年末の超ビックニュースである。安倍総理は大したものである。
次なる話題は少なくなった余生の過ごし方。「悔いを残さないよう、楽しもう」という結論に達した。いずれにしろ、二人の人生は戦争にも合わず、日本も会社も発展した。幸せな人生だった。
「今年、当社は貴社から50億円の仕事をいただいたそうです。自分も現役当時、貴社から10億円の仕事をいただきました」Nさんは、定年後10年以上たっても会社の動向を気にされる。愛社精神旺盛である。なんとも明るい床屋談義だった。