2013年7月31日水曜日

孫来宅、キャッチボール

昨日、夏休みということで、息子の方の孫が来宅した。
息子の子供は3人、3人とも男の子、2才、7才、9才である。
 嫁と2才の子は昨夕、夕食の後、帰宅した。

 今朝、6時30分、朝食。
「パパはこの時間、もういないだろう?」
「うん、5時30分にでかける事もあるよ」と長男。
「おじいさんと同じね」と家内。
 現役の頃を思い出す。日本橋の会社に7時頃出勤。新聞を読んだり、仕事の段取りをするのが日課だった。夜は夜で連日、残業か、付き合い。

 朝食後、7才と9才の孫と近くの公園でキャッチボールをした。
 2人ともクラブ活動は野球だという。
 私はもともとスポーツは苦手。キャッチボールの腕前は7才の次男並みだった。9才の長男はさすがにうまい。
 息子が小さい時は、仕事漬けであまり一緒に遊んだ事がない。
 子供よりも孫の方が成長を身近に感じられのかもしれない。

 今晩は彼等と東京ドームへ行く。巨人・ヤクルト戦である。

2013年7月25日木曜日

オリンピックを動かす巨大組織「IOC」

オリンピックを動かす巨大組織「IOC」という本が新潮社から出版された。著者はIOC名誉委員の猪谷千春氏である。(IOC→INTERNATIONAL OLYMPIC COMMITTEE”国際オリンピック委員会”)
 オリンピックというと、2020年夏のオリンピック開催地に東京が立候補しており、9月には開催地が決まる。この開催地を決めるのがIOCであり、票を投じるのがIOC委員である。猪谷氏はこのIOC委員を1982年から2011年まで務めた。
 IOC委員になった経緯、IOC委員とはなにをやるのか、サマランチ革命(オリンピックの商業化の功罪)、冬季長野オリンピックの内幕(猪谷氏は長野を訪れたIOC委員を自宅に招待した。その回数60回。全部自費だった)etc。猪谷氏は自分の体験をリアルにしかも平易に語る。
 オリンピックというとドーピング問題とか、IOC委員に対する賄賂問題、肥大化などの諸問題が頭を掠めるが、猪谷氏のように真にスポーツ文化を愛し、しかも誠実な委員がいたから、オリンピックが継続しているのではないかと思った。

 私事で恐縮だが、現役の頃、会社が世界陸上(IAAF)のゼッケンスポンサーになり、87ローマ大会、91東京大会、97アテネ大会等の事務局を仰せつかった。パーティでは長嶋茂雄さん、有森裕子さんとカメラに収まった。夢のような時期だった。なお、世界陸上の大会会長はサマランチと盟友だったネビオロさん。当社のパーティでは奥様とダンス披露して下さった。
 世界陸上、オリンピックの陰の立役者は日本の電通である。電通の方々には大変お世話になった。

2013年7月18日木曜日

東北勢、初戦突破!都市対抗野球

(”なまはげ”も登場した、にかほ市・TDKの応援席)

 私は電子部品メーカーであるTDKの元社員である。
TDKは秋田県に主力工場があり、ここに硬式野球部がある。
 この野球部が東北第2代表として、全国大会に出場。昨日、東京ドームで試合が行われた。(TDKは2006年全国優勝し、東北に初の黒獅子旗を持ち帰った。その功績が認められ、秋田県県民栄誉章を受章した。)
 所用を終え、東京ドームに着いたのは13時30分頃。試合は10時30分からはじまっていたので終わっているのではないかと思っていたが、延長戦に入っていた。相手は東広島市代表の伯和ビクトリーズ。強豪を相手によくぞ延長戦まで持ちこたえたものだと思う。延長12回、TDKは阿部の二塁打でなんと2点を奪う。これが決勝点になり、2対0で勝利した。

 このところ、TDKは業績も冴えず、秋田地区では工場の閉鎖が続いた。その閉塞感を打ち破るような見事な勝利だった。秋田からはバス15台を連ねて大応援団がかけつけた。今回の勝利を切っ掛けに、業績もV字回復の軌道に乗るよう祈りたい。
 夜はTDK時代、独身寮で一緒だった柏倉先輩、同僚の今野君(秋田から応援にかけつけた)と3人で祝杯をあげた。

 第2試合は東北第1代表の石巻市・日本製紙と、長野市・信越硬式野球クラブが激突。石巻市は先行されたが、3回表、見事な集中打で6点をあげ、7対3で勝利した。石巻市の応援団は外野席まで溢れ(写真・下)、震災の悲劇をこの一戦で吹き飛ばそうという気概を感じさせた。


2013年7月10日水曜日

パナソニック&スパイ、ショック

 私の家は1階の居間のテレビも、2階のテレビも「パナソニック」(松下電器)である。
そのパナソニックが平成25年3月決算で、7,650億という巨額の赤字を出した。前年度も同額の赤字であり、合わせると1兆5千億となる。
 そのパナソニックの歴代経営者の功罪を描いた本が発刊された。立石泰則著「パナソニックショック」(文藝春秋社)である。松下電器はいわずと知れたあの松下幸之助が作った会社である。パナソニックを経営危機に陥れたのは平成12年、6代目の社長に就任した中村邦夫と平成18年7代目となった大坪文雄の失政に根本原因があると語る。中村は社長就任と同時に「経営理念以外は全て破壊の対象とした」。大規模な人員削減も行われた。その過程でノーベル賞級の技術者も流失したという。”幸之助は社員を価値を生み出す資産(戦力)とみていたが、中村は社員を数字でしか理解できない。”流失した技術者は韓国のサムスン電子やLG電子等にも流れた。
 巨額赤字の原因は2つ。薄型テレビ(プラズマへの偏重)などデジタル家電製品の不調と、「技術への無理解」が生んだ三洋電機の買収だという。
 立石は”企業の生存にとって最も大切なものは、その生まれ育ち、氏素性であり、それがどのように継承・発展されているかという点だ。なぜなら「創業者精神」こそが、その企業誕生の源泉であり、成長の源泉であり、、生存の源泉であるから”と力説する。6代目中村社長は松下電器の力の源泉まで埋めてしまったと語る。

 6月、アメリカの友人から電話が入った。「今年、日本に行った時に中国の京胡奏者の演奏を聴いて、素晴らしいと思った。その京胡奏者がアメリカにデビューしたいといっているが、どう思いますか?」。京胡とは中国の京劇で使用される弦楽器である。私はこう答えた。「京胡はいわば民族楽器ですよね。日本でいえば、津軽三味線です。津軽三味線のコンサートをやってお客さんが入ると思いますか・・・」「そうですね・・・」。
 「週刊文春」7月11日号をみて驚いた。「鳩山由紀夫、安倍昭恵を操る中国人スパイ」そのスパイは京胡奏者。名前を見るとアメリカの友人が語っていた京胡奏者と同じではないか・・・。オットト。


 

2013年7月5日金曜日

法人化された音楽同好会「ゲヴァントハウス」

(バッハ演奏の深淵を語る、新先生)

 私の住んでいる牛久の隣町、龍ケ崎市に音楽同好会「ゲヴァントハウス」という会がある。
この会、30年前に地元のクラシック音楽愛好家が作った会である。
 私は地元情報紙でこの会の存在を知り、7年前から毎月2回行われるCDコンサートを楽しんでいる。CDコンサートといっても会場は旧映画館である。世の中には名器といわれるステレオ装置が数多くあるが、小ホールと同程度の広い会場で聴く音は生演奏に近い。
 2008年からは、この会のお役に立てばと思い、現役時代、私がお世話になった放送局、レコード会社、出版社の方々を毎年講師にお招きし、特別講演&コンサートを開催している。皆さん手弁当でおいで下さるのには頭が下がる。そして、音楽・音のプロの皆さんがこの会場の再生音を高く評価して下さる。

 この会が今年の6月、「NPO法人・龍ケ崎ゲヴァントハウス」として新たにスタートを切ることになった。(光栄なことに私も理事として名前を連ねることになった。)

 6月29日(土)、法人化を記念してオーディオ研究家/元・フィリップスレコード・オランダ本社副社長、新 忠篤(あたらし ただあつ)先生の講演が行われた。「歴代の名手による”シャコンヌ”を通してバッハ演奏の深淵に迫る」という通ごのみの内容にもかかわらず、80席の客席は超満員。法人化は幸先の良いスタートを切った。
 
 講演&コンサート終了後、龍ケ崎市内にある井原理事長の隠れ家「洋風食卓”れべる”」で法人化記念祝賀会が開かれた。会には新先生の他、常磐 清さん(霧島国際音楽祭録音プロデューサ)、岩崎和夫さん(元・ステレオ誌編集長)も参加された。参加者全員の自己紹介はどれも含蓄が深く時の経つのを忘れた。
(左から常磐さん、新先生、岩崎さん)