2013年6月27日木曜日

54年ぶりの平泉(世界遺産)

(金色堂を覆う鞘堂。五百年以上、金色に輝く浄土の世界を守る)

23日(日)、兄弟会の翌日、横手市内(坂部)にある家内の実家に寄った。義兄ご夫妻とも元気。お土産に粽(ちまき)をいただく。その後、岩手県の平泉による。家内の希望だった。
 私は54年ぶりの平泉である。1959年、高校三年の夏休み、文芸部の仲間と訪れたのであった。その3年後1962年、金色堂の覆堂(鞘堂)は今のものに建て替えられた。さらに下って2011年には世界遺産に認定された。
 高校時代はどちらかといえば松尾芭蕉の足跡の一旦としての平泉だった。「夏草や兵どもが夢の跡」「五月雨の振り残してや光堂」の二句はあまりにも有名。
 今回の平泉は違った。辺境の地である東北に都の雅を彷彿とさせる神社・仏閣・庭園・能舞台が展開されているのに驚く。また、中尊寺の高台から広がる田園と街並みが美しい。そして極めつけは浄土の世界を具現化した金色堂と浄土庭園である。
 千年前に百年にわたって実行された陸奥の豪族・藤原三代の偉業は、エジプトのピラミットにも匹敵するものであろう。

 家内は平泉は初めてとのこと。中尊寺に通じる月見坂の急坂を見て、やや恐れをなし、浄土庭園では疲れきっていた。しかし、その荘厳さには感動した様子だった。
 いずれにしろ、これからの旅行は家内の体力を考慮し、ムリはいけない。

 夕方、仙台の秋保温泉・ホテル・瑞鳳に到着。妹夫妻と合流。最上階の部屋に案内されたのは幸運だった。部屋に通じるアプローチに茶室があり、平泉の延長のような気分を味わった。

 

 
 

2013年6月25日火曜日

兄弟会。96才、母の応援メッセージ

(雄川荘から観た横手盆地。ヨーロッパの風景を彷彿とさせる)

 私は5人兄弟である。
姉は昭和12年生まれ76才、兄は15年生まれ73才、私は17年生まれ71才、弟は23年生まれ65才、妹は26年生まれ62才である。

 6月22日(土)、初の兄弟会を雄川荘(秋田・横手市)で行った。幹事は次男である私が引き受けた。(弟がやるのが筋のような気もするが、弟は今も現職の教員ということで、私にお鉢が回ってきた。)
 
 当日のスターはなんといっても96才の母である。
 宴会での母のハーモニーカ演奏には参加者全員が度肝を抜かれた。一緒に住んでいる兄嫁の話によると30数名いる孫、曾孫の名前も全部暗記しているというから恐れ入る。
 
 私は母には随分世話になった。高校を卒業して、TDKの平沢工場(秋田県)に勤務した。自宅から4キロ離れている羽後本荘駅で朝一番電車に乗らないと出勤に間に合わない。母は4時起きで私の朝ごはんと弁当を作ってくれた。妻を世話してくれたのも母だった。
 
 宴会も半ば、その母が「来年も兄弟会をやろう」と言う。これは、子供達に対する母の応援メッセージのように感じた。        
(ハーモニカを演奏する96才の母)


 

2013年6月18日火曜日

「父の日」、プレゼント

 15日、娘夫婦から、16日、息子夫婦から「父の日」のプレゼントが届いた。2人とも3人の子持ちであり、日々の生活も大変なのにと恐縮してしまった。
 無事の便りで十分、いや便りがなくとも、子供を信じている・・・。
 15年前に亡くなった親父は「お前を信じる」が口癖だったが、自分も親父と同じ心境である。

 娘夫婦が贈ってきたのはゴルフウェア、バーバーリーブランドである。
 定年後はゴルフウェアは自分で買った記憶がない。娘夫婦が「父の日」プレゼントで買ってくれたもので十分である。(昨年のゴルフウェアは石川遼君が着ていたものと同じデザインのウェアだった。)このところ、プレーの回数もメッキリ減ったが、新しいゴルフウェアを着て、今年も頑張ろう。

 息子夫婦が贈ってきてくれたのは、ichiro’s molt ウィスキーである。ichiroといっても、ヤンキースのichiroではない。肥土伊知郎氏が作った国産シングルモルトウィスキーである。このウィスキー実に美味い。問題は美味過ぎて飲み過ぎてしまうことである。大事にチビリチビリと楽しみたい。

 松山英樹が全米プロ選手権で10位に入賞した。凄い!20日より国内メジャー選手権が開催される。この試合での石川遼との対決が見ものである。2人とも21歳である。切磋琢磨して世界に羽ばたいて欲しい。

2013年6月8日土曜日

映画「奇跡のリンゴ」に感動!



たまには家内とデート・・・というわけで映画に出かけた。

家内にどんな映画が観たいか聞いてみた。
話題の「図書館戦争」「県庁おもてなし課」はお好みに合わないらしい。「奇跡のリンゴ」は?
と聞いたら「阿部サダヲがでる映画でしょう」ということで、これに決めた。二人とも秋田の農家の出身だし、家内は弘前の学校にも行っていたから、その点でも興味が沸いた。

面白かった!感動した!
絶対不可能といわれていた無農薬リンゴに挑んだ家族の感動の実話物語。冒頭シーンで「なぜ、動物は笑わないのに、人間は笑うのだろう。それが人間の特性だから・・・」と笑顔を絶やさなかった主人公の阿部サダヲ、しかし、想像を絶する苦難に笑顔が消える。

阿部サダヲを支える布陣が素晴らしい。
妻を演じる菅野美穂、3人の娘、義父の山﨑努、実父の伊武雅刀・・・。

朝、映画にでかける時、家の玄関の外が汚れていた。
ツバメが軒に巣づくりをしていたのだ。家に帰っての会話「玄関が汚れちゃって、どうしよう」「巣立つまで、われわれは裏から出入りしよう」「ツバメに玄関をとられたわね」
「奇跡のリンゴ」を観たためか、われわれの気持ちも自然に従順な気持ちになっていた。

ところで、この映画の監督誰だっけ?
原作:石川拓治「奇跡のリンゴ」(幻冬舎文庫)、監督:中村義洋、音楽:久石譲
6月8日(土)全国東宝系ロードショー

2013年6月7日金曜日

料亭・霞月楼と人間魚雷「回天」

”刈谷いしぶみの会”の機関紙「いしぶみ」7号の発刊を記念して、土浦市の料亭「霞月楼」で食事会を開いた。土浦市在住の会員、高山さんが幹事である。
 高山さんのお気遣いで、女将さんが秘蔵の屏風を披露して下さった。屏風には「回天」「死生」「不滅」「春駒」「梅太郎」などの文字が踊る。「回天」とは人間魚雷「回天」である。ここ土浦は霞ヶ浦に面しており、隣町・阿見町には海軍の予科練があった。屏風に文字や絵を書いた主人公は人間魚雷の乗組員。数多くの若者が魚雷とともに米国の軍艦に体当たりして落命した。今日の平和な日本は彼等の犠牲の上にあるのである。
 料亭の玄関には資料室があり、山本五十六の直筆の手紙、東郷平八郎の書、1929年、霞ヶ浦に寄港したツェッペリンの資料等が展示されている。さすが120年続いた料亭の威容である。
 ところで、今回の食事会に2人の新会員が参加された。豊橋市ご出身の西郷さん(昭和23年生)、山口市ご出身の金谷さん(昭和4年生)である。この会の会員は出身地、年齢とも多彩。来年発刊の8号にどんな作品が並ぶのか楽しみである。