2015年6月21日日曜日

最高の親孝行。Sさんがまとめた母の自分史。


 現役時代、日本記録メディア工業会でお世話になった、日本ビクターOBのSさん(昭和23年生まれ)が、お母様が書かれた自分史「幸せは笑顔から」を出版された。拝読して感動した。
 本の中にこんな一文がある。「年をとると、今まで出来た事が出来なくなってくるから、お金で物を買って頂くより、出来なくなったことをやってもらうことがどれ程うれしいことか。例えば車に乗せてもらうこと、お使いにいってもらうこと、お話し相手になってもらうことなどは本当に有難いこと。あなた達もその年になると、よくわかるから・・・」
 Sさんはお母さんの米寿のお祝いとして、お母さんが書きのこしてきた自分史を編集し、本として出版した。お母さんの88年の人生を見事に再現したのだ。これに勝る親孝行はない。
 
 お母さんは大正15年、豊橋市に生まれた。昭和20年、19才の時、豊橋は空襲に遭う。米軍の機銃掃射の時は機が低空飛行で迫り、アメリカ兵士の顔が見えダメだと思ったという。昭和22年結婚。一男二女に恵まれるが、ご主人が病気がちで苦労が重なる。これを助けたのが子供達だった。 私は昭和17年生まれでSさんと6才違うが、自分の人生とダブって時々目頭が熱くなった。と同時に子供の有難さというのを再認識した。
 しかし、世の中、結婚されない方、結婚をされても子供のいらっしゃらない方、様々である。そのような方々はどのような人生を送っているのだろうか?そのような方々の自分史も読んでみたいと思った。

 私は今年73才、地元の自分史「刈谷いしぶみの会」のお手伝いをしている。お金は残せないが、自分の歩んできた人生の軌跡は残せる。読んでいただけるかどうかわからないが、人生の軌跡を残すのが生きがいになってきている。そのような観点から見ると「ブログ」の存在は誠に有難い。

 

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