今年のブログは上田ご夫妻にお目にかかったのが、最終ページになるはずだった。
しかし、録画しておいた「永遠のヒロインその愛と素顔”ビビアン・リーを探して”」(NHK)を見て、書かずにはいられなかった。
この番組は曾孫のソフィーが、ビビアン・リーの身内の子孫や共演者に会い、実像に迫るというものである。
ビビアン・リーといえば「風とともに去りぬ」であまりにも有名だが、この番組を見て、彼女の実人生そのものが、スカーレットのように情熱的で波乱に満ちたものであり、最後は躁鬱病にかかってしまう悲劇的なものだった。(1967年没、53才)
彼女は三度結婚しているが、三度の結婚について彼女はこう語っている。
最初の夫、リーからは「生き方」を、2番目の夫、オリビエからは「人を愛すること」を、そして3番目の夫、ジャックからは「孤独と向き会う」ことを・・・。
3番目の夫との寝室には枕元にオリビエの写真が飾られ、それをジャックは黙認していたという。
そのジャックの回想が、カセットに録音されていた。そのカセットがなんと、小生が勤務していたTDKブランドだった。録音年が1987年となっている。当時、小生はカセットテープの商品企画をしていた。TDKカセットは世界のトップブランドでイギリスではシェア60%に達していた。これはイギリスに派遣されていた川崎さん、ジョンさんなど現地社員による努力の結果だった。ビビアン・リーと共に、当時海外で活躍されていた方々の顔が目に浮かび、目頭が熱くなった。(写真は小生、手作りのDVDと番組の一部)