2011年10月20日木曜日

生涯、思ってもみなかった栄誉


 キングインターナショナルから”20世紀最強コンビによる唯一のベートーヴェン交響曲全集”
と銘打って「カラヤン/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団ベートーヴェン交響曲全集」が発売される。
 カラヤンは生涯で、ベートーヴェンチクルスをパリ、ロンドン、ニューヨーク、ウィーン、ベルリン等で8回演奏しているが、今回発売されるのは、1977年東京で行われたもので、カラヤン・ベルリンフィルの最後のチクルスである。
 この全集の話をキングインターの大川健さんからうかがったのは今年の6月ごろだったと思う。その時、「解説書に掲載したいので、畠山さんの立場で原稿を書いて欲しい」というお話をいただいた。こんな貴重な全集に小生の原稿など掲載されるはずはないと、思いつつ原稿を送信した。
 今日届いたサンプルを拝見すると1977年カラヤン・ベルリンフィル来日時の写真アルバム付の実に豪華な全集である。解説書をみると、音楽評論家の東条碩夫、城所孝吉、山崎浩太郎、元・大阪国際フェステバル協会の中山実、元・中央宣興番組プロデューサーの太田昌純とともに小生の原稿も掲載されていた。思ってもいなかった栄誉である。
 実は1977年のこの演奏は「TDKオリジナルコンサート特別番組」としてFM東京から放送された。
 当時のTDKは記録メディアと電子部品を両輪に絶頂期にあった。音響メーカーや航空業界に支えられてFM東京も絶頂期にあった。
 
 この全集は世界の音楽ファンにとって貴重な遺産であるとともに、両社にとっても貴重な記録なのである。この全集をプロデュースした大川健さんに感謝したい。

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