2011年8月15日月曜日

コンサートの梯子(川崎、青葉台)


 14日。8時から高校野球観戦。秋田・能代商対香川・英明高校。一回の表裏を見て、英明の投手力、打力が勝っており、同じ負けるにしても恥ずかしくない負け方をと思って観ていたら、能代商が2対0で勝ってしまった。
 10時30分、自宅出発。なにしろ、今日は15時から川崎で東京交響楽団の演奏会。19時から田園都市線・青葉台で辻本智美のピアノリサイタルである。
 川崎駅から会場の「サンピアン川崎」まで歩く。川崎市役所、競輪場の次が会場だった。歩くのは実によい。町の風情が良くわかる。東京交響楽団のアンサンブルは実に素晴らしい。しかし、会場は最悪。空調音の騒音が高く、折角のピアニッシモが騒音に埋もれてしまう。もともとこのコンサート、川崎市自慢の音楽ホールでやる予定だったのが、東日本大震災でホールの天井が落ちて、会場が変更になった。予想もしないところで、震災の余波を実感した。
 その点では、辻本のコンサートも震災の影響を受けた。このコンサート、実は4月2日開催の予定が震災があったため、今日になった。
 会場は高級住宅地の青葉台駅前のフィリアホール。音楽専用ホールである。何回か彼女の演奏を聞いたが今日の「ドビュッシーの世界」は今までの彼女のコンサートでも最高の仕上がりだった。眼前に色彩豊かなドビュッシーの世界が広がった。ピアノリサイタルでは巨匠ポリー二以来の感動である。日本には無名でも優れたピアニストがいることを再確認した。
 残念なのはお客さんが少なかったこと。
 指揮者の世界で佐渡裕がベルリンフィルを指揮したことで、知名度が上がっているが、彼クラスの指揮者は日本に沢山いると私は思う。結局はマスコミに頼らず、自分で聴くしかないようだ。
 

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