先月末、西宮家の熱海の別荘でLPレコードを聴いて、アナログレコードの音の魅力を再認識した。
CDは取扱いが簡単で、ほどほどに高音質である。
LPレコードはとり扱いがやっかい、。良い音を引き出そうとすると、プレーヤやカートリッジの選択が大変で、泥沼となる。
ということで、LPは30年ほど前にプレーヤも処分してしまった。レコードのほとんどは秋田の実家に送った。お蔵入りである。
西宮家の体験が影響し、LPレコードをまた聴く気になった。電気店で最も低価格のプレーヤを購入。なんと9千円である。うまくいかなくとも後悔しない金額である。再生してみた。結構いける。濃くのあるアナログ独特の音はでないが、ランプの灯をみるような懐かしさがある。溝を針でなぞるのであるから、音は不安定。だが、演奏者の温もりを感じた。
CD(プレーヤも含め)は道具だが、SP(プレーヤも含め)は楽器だと感じた。
恩師、髙橋彰三郎先生からお手紙をいただいた。手書きの手紙である。
文面だけでなく、その筆致からも、先生のお人柄や、歴史が感じることができる。
それは上質なLPの音を聴くようである。
教え子である私の手紙はワープロである。
それは通信手段の域をでない・・・。
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