「そんな写真アルバム、どうするの、誰がみるの?」サッパリ系の家内はそういう。「俺が見るんだよ」。私の場合、だんだん年をとり、外出ができなくなってくると、多分、昔を回顧する日々が多くなると思う。そのために元気な内に整理しようと思った。
私はサラリーマン生活を中間管理職で終えた。その割にはえっ!と思うような経験をしたり、有名人にお目にかかったりした。
今回、えっ!と思ったのは、私の定年祝賀パーティが有楽町の外国記者クラブで行なわれたことである。(2002年)外国記者クラブ(外国特派員協会)はプレスクラブと呼ばれている。1945年、連合国司令官ダグラス・マッカーサーによって設立された。以来、全世界にニュースを発信し続けている。
パーティの幹事は、TDKで最後の職場となった、TDKコア株式会社の松本謙明社長である。TDKコアの前、私はTDK・広報部に所属し、世界陸上のイベントを担当するかたわら、社団法人・日本記録メディア工業会の広報を担当。TDKコアに移籍してからは、「TDKオリジナルコンサート」のCD化、小澤征爾指揮 ウィーンフィル「ニューイヤーコンサート」のDVD化を行った。松本さんはこういった仕事ぶりをみてプレスクラブを選んだに違いない。さすが松本さんである。パーティにはTDK社内外の方々87名が参加された。私の晴れ舞台だった。