2017年6月21日水曜日

秋田行(下)秋田市在住、高校同級生と飲む

19日(月)、本荘発9時の電車に乗り、鷹巣に向かう。
 私は昭和35年、秋田県立鷹巣農林高校林業科を卒業した。父の思惑は私に林業を学ばせ、山持ちの所へ婿にやることだった。しかし、私は父の期待に反した。営林署はおろか、林業関係の会社にも入ることができなかった。優しい父は私を叱りもせず、地元・平沢(にかほ市)にあるデンカ(今のTDK)にコネで入れてくれた。
 その後、林業は斜陽になった。2011年には鷹巣農林高校そのものが近隣3校と併合され校名も秋田県立北鷹(ほくよう)高校となった。私は今回、秋田に来たついでに青春時代を過ごした鷹巣を訪れ、母校や下宿先を訪れてみる事にした。
 鷹巣は奥羽本線、秋田駅から1時間半北上したところにある。11時、鷹巣駅に降りて驚いた。無残なシャッター通りである。昔は高校に行く途中に町営グランドがあったが、そこには市役所等の役所の建物が立ち、グランドの近くにあった下宿先は跡形もない。学校へ行くと、杉に覆われていた実習林がない。校舎も建替えられていた。嬉しかったのは練習中の野球部の選手が「こんにちは!」と声をかけてくれたことである。
 14:38、鷹巣を後にして秋田に向かう。同級生の近藤實君が私の秋田行に合わせて昭和35年林科卒業の秋田会を開くという。会場は魚民秋田西口店。5時、上杉、長内、近藤、塩寺、高橋良策、平賀、吉田が顔を揃える。幹事役の近藤君が「畠山はな、われわれ水飲み百姓とは違うんだから、村長の孫だからな」とお世辞をいう。この7名、秀才揃いである。測量士補試験、公務員試験に合格した県職員、新秋木林業役員、銀行マン。錚々たるメンバーである。卒業後の話を聞いていて、勇気が湧いてきた。
 これからも頑張ろうぜ!宴席を中座して20時20分秋田駅発の夜行バスに乗る。

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