2024年3月6日水曜日

池上 彰さん、宗教を語る(中)宗教法人はなぜ無税なのか。

 池上さんんは語る「 宗教団体のほとんとが宗教法人です。学校も会社も法人です。法人というのは法律上、人と同じように扱うということなんです。土地を持つことも施設を持つこともできます。宗教団体も教祖がいなくなった時になくってしまっては困りますし、宗教施設を持てるように宗教法人というものを作ったわけです」
そういえば、趣味の団体が団体名で銀行の口座を作ろうとしたら作れなかったが、NPO法人になったら、団体名で口座を作ることができたという事例があった。
「法人になると、法人税や固定資産税など、さまざまな税を納めなくてはなりません。しかし、宗教法人はそれらの税金を納めなくてもよかったり、軽減されます。それは会社の場合は利益を追求するわけでしょう。だから利益がでたら納めてもらいましょう。しかし、宗教法人は金儲けのためではなく、あくまでもお祈りのためだから利益はでない。信者の幸せのために皆でお祈りする法人だから税金はとらない、ということなんですね。現実問題としては信者が高齢化したり、減少して経営的にギリギリで税金をかけたら、潰れそうな法人が一杯あるという事情もあります」
「宗教法人だからといって、全く税金がかからないかというと、そうではありません。お賽銭やお布施は非課税ですが、駐車場の料金収入や、神主さんやお坊さんの給料には所得税がかかります」「今、ムリにお金を集めているというので、解散命令がでている宗教法人がありますね。これは宗教法人としての解散であり、法人としては残ってもよい、ただし、税金はかけます。ということです」
さすが池上さん、実にわかりやすい。(下)ではキリスト教、イスラム教についてどう語ったか、まとめてみたい。


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