2024年3月4日月曜日

池上 彰さん、宗教を語る(上)神道と仏教

 

2月24日のゴールデンタイム、テレビ朝日が開局65周年記念番組として「博士ちゃんVS池上 彰 コラボSP」を放送した。この番組で、宗教問題を取り上げた。大手マスコミが宗教をテーマに取り上げるのは画期的である。池上 彰さんの解説にひきつけられた。
池上さんは神道と仏教のについてこう語った。
「日本で生まれた独自の宗教、それが神道(しんとう)です。全国にたくさんある神社が神道の宗教施設です。神道は日本の生活文化に浸透した古代から続く民族的な宗教です。原点は人間以外の山や川、動物、植物に神や神聖なものが宿るという自然崇拝です。八百万(やおろず)の神といいますね、これは神が八百万いるということではなく、ありとあらゆるところに神がいるとう意味です。「トイレの神様」という言葉があります。これはトイレにも神様がいるからきれいに使わなくてはいけない。あらゆることに感謝する。これが神道の宗教行動の原点なんです。ただし、神道は「こうしなさい」とは教えないんですよ。キリスト教とかイスラム教というように”教”ではないでしょう。神道は”道”でしょう。あくまで”生きる道”なんです。自然を大切にする、それに感謝する、そういう生き方の”道”なんです。
古くから日本には神道が定着していたのですが、およそ1500年前、仏教が渡来してきました。仏教はインド、ネパールあたりで生まれ、中国を経由して日本にやってきました。聖徳太子が仏教を基礎にして日本を作ろうとしたので、仏教が日本に広まりました。八百万の神の一つとして神道の国、日本は仏教を受け入れたわけです。「神仏習合」という言葉があります。結果として神道と仏教が混在し、お葬式はお寺で、法事もお寺で、お宮参りとか初詣は神社でという現象が起きているわけです。これは神道のおおらかさからきているわけです。
 神道のトップといえば誰でしょう。それは天皇陛下です。日本の神々の政を司り、国民の幸せ、国の安泰、世界平和を護ることが天皇陛下の重要な役割です」
 池上さんの解説を聞いて、日本外交の原点は「神道」におくべきではないかと感じた。



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