2023年8月24日木曜日

『NYだより』①キッシンジャーにインタビューした友人


23日(水)ニューヨークの佐藤則男さんからメールをいただいた。メールは私との出会いの頃を綴ったものだった。ブログ「人間浴」を読まれている方の参考になるのであれば、転載しても良いとのことだった。佐藤則男さんといえば、思い出すのは新進気鋭のジャーナリストとして、ニクソン政権およびフォード政権期の国務大臣であり、ノーベル平和賞受賞者で
あるヘンリー・キッシンジャーへの取材である。(1988年)得意の語学力を駆使してキッシンジャーと渡り合う佐藤さんの雄姿は眩ゆいものだった。https://www.youtube.com/channel/UCXvLmdx1TpFEZUSpZtgkuvA
《以下、佐藤さんからのメール①》
ニューヨークよりお便り申し上げます。私の健康をご心配いただきまして、誠にありがとうございます。幸い、まだ働くことができそうです。ただ今、日米の間で、新しい価値観を持ち、一生懸命勉強している学生たちとともに歩んでいます。この頃、私がまだ未熟で、朝日新聞の英字新聞の記者で、新聞広告に志願しTDKに入社したころをよく思い出します。入社はさせていただきましたが、なにをしたらよいのか、全くわからず悩んでいる私を温かく迎え入れ、指導しくださいましたのが畠山さんでした。音響機器の扱い方を知らない私をご自宅まで、連れて行ってくださり、教えてくださいました。さらに、周波数特性、ノイズレベルなどの磁気テープの知識も教わりました。入社し、半年ほどでTDKアメリカに異動になりましたが、畠山さんは、陰に日向に支えてくださいました。
そして、私には、おもいもかけないことに気づかせてくれました。それは、大学時代勉強したマスコミュニケーションとマーケティングとは、同一の理論だということでした。英字新聞記者上がりでも、マーケティングで武装すれば、何とか生きていけるという自信が生まれたのです。子供の時から、独学し、身に着けた英語は、大きなプラスでした。このようなきっかけを作ってくださった畠山さんに、深く感謝しております。
TDKアメリカでは、マーケティング、セールスのほかに、なんでもやりました。在庫管理、出荷、受注、などの経営に必須な仕事、会社にまつわる一連の仕事、さらに、ファイナンスなど多岐にわたる仕事をさせていただきました。そのような仕事をしているとき、沖山事業部長が「アメリカのトップビジネススクールへの留学制度ができた。各事業部から、一人づつ志願者を出さねばならないので、あなたにやってもらいたい」との話がありました。②に続く。


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