2023年8月19日土曜日

国際派岩沢さんの直観力で決まった「TDKの神話・世界陸上」

 昨日、40年前、一緒に仕事をしていた岩沢さんから書類一式が届いた。「処分はお任せします」とのことだった。1983年「オーデイオ専科」10月号が同封されていた。
頁を開くとカセットテープメーカー各社のカラー見開き広告が目をひいた。カセットテープ
全盛期だった。マクセルさんが新商品「UD1」の紹介をされている。出席者は端山取締役研究室長(右)、と冨営業本部第1マーケティング部長である。TDKも同誌面で「ニューⅮ」の紹介を行っている。TDKは商品企画課長の小生と、広報課の岩沢さんである。(写真・右下)マクセルさんの意気込みの違いが出席者に現れている。思えば、小生の場合、カセットテープ一筋だった。81才になった今も会社から頼まれもしないのに引き継いでいる。
ところで、広報の岩沢さんである。TDKに入社する前はロンドンの日本大使館広報部に務めていたという才媛である。
TDKは1983年、第一回世界陸上ヘルシンキ大会のゼッケンスポンサーになるが、(写真・上)昨日、岩沢さんから送られてきた書類一式を見て、契約に際し、岩沢さんの直観力が大きく影響していたことを知った。世界陸上決定に当たっては役員会で「なんで陸上なんだ」という声もあった。英国大使館に勤務していた岩沢さんは国際的にみて陸上はメインスポーツであることを熟知していた。岩澤さんは絶対やるべきだという信念のもと関係者の説得につとめた。TDKが決定した1時間後、世界的に有名なF社が参加の名乗りを上げた。TDK決定はタッチの差だった。「TDKの神話」と呼ばれる世界陸上ブタベスト大会は今日開幕する。

0 件のコメント:

コメントを投稿