2023年8月26日土曜日

『NYだより』③中曽根元総理とセオダー・ルーズベルト大統領家子孫

国連職員であった佐藤さんは、日米有力者の友好に尽力した。佐藤さんは中曽根元総理の知り合いだった。一方、佐藤さんはセオダー・ルーズベルト大統領家と35年にわたる付き合いがあった。セオダー・ルーズベルト大統領(ノーベル賞受賞)は中曽根元総理と同じ青年海軍将校だったことから子孫が中曽根元総理との面会を希望、佐藤さんの仲介で実現した。(写真は2009年、面会が行われた東京・砂防会館で撮影)

《以下、佐藤さんからのメール③》

コロンビア大学からTDKアメリカに帰り、仕事に復帰しました。会社に戻って2年ほどして、国際連合日本代表部から「国連に来て欲しい」という依頼が国連大使からあり、考えた末、引き受けることを決意しました。国連で働くことは、少年時代からの希望でした。

このような我が人生に誠に貴重な履歴を創ってくださった畠山さん、辻井 敞さん、齋藤英彌さんなどのテープ事業部の皆様に、心から、感謝を申し上げたいと思います。私の今日あるのは、皆様のおかげです。(了)

🔵佐藤さんの近況→佐藤さんは、国連で、後事務総長に就任するコーフィー・アナンのアシスタントだった。間もなく、ビジネスコンサルタント会社を設立し、日米企業のM&À、提携、マーケティング・リサーチなどに従事。現在はアメリカのビジネススクールの卒業生、若手芸術家とともに、ベンチャーの設立に励んでいる。なお、小生は1976年(昭和51)米国に出張したが、この時佐藤さんにアテンドしていただき、ニューヨーク、ワシントン、ボストン、クリーヴランド、シカゴ、サンフランシスコ、ロスアンゼルスの市場視察をさせていただいた。(畠山)



2023年8月25日金曜日

『NYだより』②「なぜヒラリー・クリントンを大統領にしないのか?」出版


 佐藤さんといえば、キッシンジャーへのインタビューと並んで「なぜヒラリー・クリントンを大統領にしないのか?」(講談社)という本の出版である。本が出版されたのは2015年11月18日。その前日、東京永田町の永楽倶楽部で出版記念パーティが開かれた。パーティには著名な政治評論家の他、早稲田、コロンビア大学の卒業生など50名が参加した。(写真、小生と佐藤さんご夫妻)佐藤さんの奥様は長年国連の職員として活躍され、この年、外務大臣から表彰された。

《以下、佐藤さんからのメール①からの続き》

沖山事業部長から「アメリカのトップビジネススクールへの留学制度が作られた。各事業部から、一人づつ志願者を出さねばならないので、あなたにやってもらいたい」との話がありました。私は、「ダメもとでやらせていただきます。落ちても責めないでください」と申し上げ、志願しました。勉強不足の自分に自信がなかったのでした。そして、不思議にもコロンビア大学のビジネススクールに合格したのでした。しかし、入学してみると、それまでやらせていただいた仕事、経験がどれだけ役に立ったか計り知れません。深く、心から、TDKの皆様に感謝申し上げます。本当にありがとうございました。ここで私が特別感謝しなければならない方がいます。ぞれは、上司の上田和男さんです。「断りもしないで、勝手にどこかに飛び出していく。まったくビジネスマンとしてなっていない」と、おっしゃって私を特別厳しく育ててくださいました。私はまだ話題を求めて歩く新聞記者そのものだったのです。兄貴のように思いました。コロンビア大学を終わった時、上田さんは、一人でひっそりと会いに来てくださり、祝いのご馳走をしてくださいました。ありがたさに、目頭が熱くなりました。《③に続く》


2023年8月24日木曜日

『NYだより』①キッシンジャーにインタビューした友人


23日(水)ニューヨークの佐藤則男さんからメールをいただいた。メールは私との出会いの頃を綴ったものだった。ブログ「人間浴」を読まれている方の参考になるのであれば、転載しても良いとのことだった。佐藤則男さんといえば、思い出すのは新進気鋭のジャーナリストとして、ニクソン政権およびフォード政権期の国務大臣であり、ノーベル平和賞受賞者で
あるヘンリー・キッシンジャーへの取材である。(1988年)得意の語学力を駆使してキッシンジャーと渡り合う佐藤さんの雄姿は眩ゆいものだった。https://www.youtube.com/channel/UCXvLmdx1TpFEZUSpZtgkuvA
《以下、佐藤さんからのメール①》
ニューヨークよりお便り申し上げます。私の健康をご心配いただきまして、誠にありがとうございます。幸い、まだ働くことができそうです。ただ今、日米の間で、新しい価値観を持ち、一生懸命勉強している学生たちとともに歩んでいます。この頃、私がまだ未熟で、朝日新聞の英字新聞の記者で、新聞広告に志願しTDKに入社したころをよく思い出します。入社はさせていただきましたが、なにをしたらよいのか、全くわからず悩んでいる私を温かく迎え入れ、指導しくださいましたのが畠山さんでした。音響機器の扱い方を知らない私をご自宅まで、連れて行ってくださり、教えてくださいました。さらに、周波数特性、ノイズレベルなどの磁気テープの知識も教わりました。入社し、半年ほどでTDKアメリカに異動になりましたが、畠山さんは、陰に日向に支えてくださいました。
そして、私には、おもいもかけないことに気づかせてくれました。それは、大学時代勉強したマスコミュニケーションとマーケティングとは、同一の理論だということでした。英字新聞記者上がりでも、マーケティングで武装すれば、何とか生きていけるという自信が生まれたのです。子供の時から、独学し、身に着けた英語は、大きなプラスでした。このようなきっかけを作ってくださった畠山さんに、深く感謝しております。
TDKアメリカでは、マーケティング、セールスのほかに、なんでもやりました。在庫管理、出荷、受注、などの経営に必須な仕事、会社にまつわる一連の仕事、さらに、ファイナンスなど多岐にわたる仕事をさせていただきました。そのような仕事をしているとき、沖山事業部長が「アメリカのトップビジネススクールへの留学制度ができた。各事業部から、一人づつ志願者を出さねばならないので、あなたにやってもらいたい」との話がありました。②に続く。


2023年8月19日土曜日

国際派岩沢さんの直観力で決まった「TDKの神話・世界陸上」

 昨日、40年前、一緒に仕事をしていた岩沢さんから書類一式が届いた。「処分はお任せします」とのことだった。1983年「オーデイオ専科」10月号が同封されていた。
頁を開くとカセットテープメーカー各社のカラー見開き広告が目をひいた。カセットテープ
全盛期だった。マクセルさんが新商品「UD1」の紹介をされている。出席者は端山取締役研究室長(右)、と冨営業本部第1マーケティング部長である。TDKも同誌面で「ニューⅮ」の紹介を行っている。TDKは商品企画課長の小生と、広報課の岩沢さんである。(写真・右下)マクセルさんの意気込みの違いが出席者に現れている。思えば、小生の場合、カセットテープ一筋だった。81才になった今も会社から頼まれもしないのに引き継いでいる。
ところで、広報の岩沢さんである。TDKに入社する前はロンドンの日本大使館広報部に務めていたという才媛である。
TDKは1983年、第一回世界陸上ヘルシンキ大会のゼッケンスポンサーになるが、(写真・上)昨日、岩沢さんから送られてきた書類一式を見て、契約に際し、岩沢さんの直観力が大きく影響していたことを知った。世界陸上決定に当たっては役員会で「なんで陸上なんだ」という声もあった。英国大使館に勤務していた岩沢さんは国際的にみて陸上はメインスポーツであることを熟知していた。岩澤さんは絶対やるべきだという信念のもと関係者の説得につとめた。TDKが決定した1時間後、世界的に有名なF社が参加の名乗りを上げた。TDK決定はタッチの差だった。「TDKの神話」と呼ばれる世界陸上ブタベスト大会は今日開幕する。

2023年8月14日月曜日

グランドゴルフ、ダイヤモンド賞(ホールインワン3回)達成

グランドゴルフをはじめて17年目になる。                      
最近は調子が悪い。月4回くらいホールインワンがでていたのが7月は一回だけだった。これも年のせいだと思った。現役時代野球をやっていたスポーツマン、今でも現役のゴルフファーはやはりうまい。ところがである。9日のプレー(練習日)、2ラウンド目でホール・イン・ワンが3回でたのである。(写真・上)
私の所属する牛久グランドゴルフクラブでは、練習日にダイヤモンド賞(ホール・イン・ワン3回)とオール2打賞の表彰制度がある。昨年度はダイヤモンド賞7件(6名)オール2打賞15件(8名)が達成された。
私はこの17年間、賞を獲得したことがなかった。ダイヤモンド賞を獲るのがいかに難しいかは、その確率をみればわかる。
グランドゴルフは一日、8ホールを4回る。1日4回ダイヤモンド賞のチャンスがある。週3日ラウンドしているので、週にすると12回、月にすると48回、年にすると576回ある。会員は34名いるので、会員当たりの回数は19,584回ということになる。昨年は7回ダイヤモンド賞がでている。つまり、会員1名当たりでダイヤモンド賞のでる確立は2797回に1回ということになる。
9日、私は2ラウンド目の5番ホール15mで最初のホールインワン達成。ホールポスト方向を確認し無心に打ったらボールはポストに吸い込まれたのである。続く6番30m、ここもコースの曲りなど意識せず、ホールポストめがけて無心に打つ。ボールの方向、距離感もピタリでポストに入る。7番50mは2打、8番25mは3打、1番は15m。グランドは芝がなく土の上を転がすことになるが、最大のチャンスである。虚心坦懐に打つと見事ホールポストへ吸い込まれた。
 このラウンドの打数は15打だったが、グラウンドゴルフの場合、ホールインワンがでると、3打、マイナスされるので9打マイナスとなり、6打となった。この日が大会であれば60代(4ラウンドプレーの合計)のスコアとなり優勝の可能性もあった。(なお、この日は雨のため3~4ラウンドは中止となった)
 

2023年8月12日土曜日

累積販売数20億巻の余韻/「TDKカセットテープ・マニアックス」爆売れ

 

「TDKカセットテープ・マニアックス」なんて本、誰が買うんだろう。と思っていた。
発売日(7日)の翌日、東京にでかけたついでに、上野駅構内の書店「エキュート上野」を覗いてみた。なんと「TDKカセット・マニアックス」が並んでいる。(写真)驚いた、トヨタ、ソニーだったらわかるけど、TDKがタイトルの本が書店に並ぶのは会社創立以来である。敬意を表して一冊購入した。
7日早朝、アマゾンで自分用と役員用に購入したのであるが、自分用は注文した日の夕刻配達されたのだが、役員用は配達予定のメールが届かない。アマゾンにアクセスすると、到着は1ヶ月後とある。あわてて、役員に到着が遅れるかもしれない、というメールを送信。その直後、8日、到着します。とのメールが入った。
アマゾンの対応は混乱している。初期設定では本の価格は1,980であり、これに送料が含まれていた。やがて初期設定の条件はなくなり、新品でも本体の価格が値上がりしたり、送料は別料金というものがでてきたり、納期も翌日配送はなくなり、数週遅れとある。大混乱なのである。つまり、アマゾンが予想した以上の注文が舞い込んだようだ。爆売れである。
街の書店でも注文してみたが「取次店に在庫がないので、1ヶ月ほどお待ち下さい」という状況である。
この状況に関係者は「TDK恐るべし」と語った。
TDKは通算で約20億巻のカセットテープを日本で出荷した。その累積熱量がカセットファンの中に余韻として残っていたようだ。あれから数十年経ったというのに。
TDKの余韻もあるだろうが、なんといっても今回の本の凄さは、全頁カラーという豪華さにある。最初、定価1980円は高いと思ったが、手にとって見ると、納得なのである。

2023年8月8日火曜日

見て楽しい「TDKカセットテープ・マニアックス」

タイトルを見た方はTDKがカセットの本を出版したと思うだろう。違います。この本の編集は開発社、出版社は双葉社である。                                 

5月下旬、開発社から「丸ごとTDKカセットの本を出版するので協力して欲しい」と言われた。現役時代、カセットテープの商品企画に携わった私としては嬉しい話ではあるが、カーマニア向けの本であれば理解できるが、今さらカセットの、しかも特定企業ブランドの本を出して売れるのだろうか?という危惧があった。
その本ができ上った。
”「TDKカセットテープ・マニアックス」1966~2007/42モデル完全網羅”とある。
開いてみると、実に楽しい。この本は「読み切り」ではない。青春時代の思い出として手元におき、音楽を聴きながら時々開いてみたい、LPジャケットを見るように。そんな気分にさせる。私にとっては現役時代の履歴でもある。




2023年8月6日日曜日

行政は「個人情報保護法」に過敏に反応し(or 名をかりて)後ろ向きになってないか。

 
8月1日付けで、私の住む刈谷地区自治会長名で「長寿お祝い対象者はお申し出下さい」という書類がポストに投函された。
これを読んで、私の住む牛久市の方針に驚いた。他の市町村もこのような考え方なのだろうか。書類の内容はこうである。
刈谷自治会では会の規定により、喜寿(77才)、米寿(88才)、百寿の年齢に達した方に記念品を贈呈している。昨年度までは牛久市から名簿を開示してもらっていたが、今年から、「個人情報保護法」の観点から開示してもらえないことになった。ついては対象者は自主的に自治会に申しでて欲しい。申出がない場合は贈呈しない。というものだった。
今回のケースの場合、「長寿の祝品を贈呈するため」ということで目的が明確である。市はどうして開示を拒むのだろう。
想像するに、最近、高齢者を対象にした犯罪が増えたために、開示をこばんだのではないだろうか。もし、そうだとすれば、市の考え方は後ろ向きである。
普通の市民感覚でいえば、長寿はめでたいことであり、対象者個人にとっても行政にとっても喜ばしいことである。名簿の使い方を自治会長に説明して開示するのが当たり前でなないだろうか。
私は犯罪も少子化も、その陰には市民同士の信頼関係(お付き合い)の欠如が原因ではないかと考えている。行政は市民同士の付き合いが円滑にできるように配慮すべきである。そのためには適切な個人情報の開示が欠かせない。
市民同士が「お早う」と声をかけあうような市になれば、犯罪も減り、少子化の解消にも繋がると自分は考える。(写真は牛久シャトーの並木)