先月、映画ファンの野原さんから☎がかかってきた。
「畠山さん、ホタルの墓、TV放映されます。是非観て下さい」「あのひ(火)がた(垂)れるとかいうアニメ」「そう、あれ、ホタルと読むんです」。そうか、ここで自分の学のなさに気づきガックリ。そういえば、この頃、国会でセクハラ騒ぎがあった。革新系のおばさん達(失礼)が喪服姿でプラカードを持っている。それに書かれている文字が「ME TOO」。英語にも弱い僕はミートゥーってどんな意味だっけと、あわてて辞書を引いた。
5月の連休、「火垂るの墓」観ました。戦争で両親を失った戦争孤児の悲惨さ、必死に生きる兄妹愛に涙がとめどなく流れた。食べるものがなく、飢え死に寸前の妹、節子になんとか白米を食べさせようと、衣服を盗んで白米を買った兄、清太だったが、かけつけた時、節子は絶命していた。最後の言葉は「またドロップを舐めたい」。清太も三宮駅構内にボロを着て横たわり衰弱死する。最後の言葉は「節子・・・」だった。節子の遺骨の入ったドロップの缶は駅員に放り投げられた。
「火垂るの墓」に引き続いて、「おくりびと」を見た。オーケストラでチェロを弾いていた主人公、小林大悟(本木雅弘)、オケが解散したため失職。故郷の山形に帰る。再就職した先がNKエージェント。募集広告のキャッチフレーズが「旅のお手伝い」。実はこの旅、あの世への旅立ちだった。社名のNKは納棺(No-Kan)からとったもの。腐乱死体の処理など厳しい現実に直面するが、社長(山﨑務)が行う、死者に対する厳かな振る舞いに感動。最初、納棺夫に反対していた主人公の妻も納棺の仕事に共感する。
火葬場の担当(笹野高史)は、棺を釜に押し込むと「ここは門です」といって点火する。
「火垂るの墓」の清太、節子兄妹も、小林大悟のような納棺夫に清められ、厳かにあの世に送って欲しかった・・・。
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