2016年7月1日金曜日

世界を震撼させる大英国の離脱

<オランダのコンセルトヘボウ(左上)、カラヤンが率いたベルリン・フィル(右上)、ワルツで有名なウィーン・フィル(下左)第一次大戦の頃、イギリスは世界の大陸を制服した。(下右)>
 第一次世界大戦(1935・大正3年~1918・大正7年)の頃、イギリスは世界の大陸のほとんどに植民地を所有し、世界史上最大の面積を有する、まさに大英帝国だったという。今回のEU離脱の国民投票の結果には「夢よもう一度」というイギリス国民の願望が込められているように思う。
 イギリスは第一次世界大戦終結後、ドイツ、アメリカの追い上げに会い、第二世界大戦ではアメリカ、ソビエト連邦が超大国となり、イギリスは超大国の地位から陥落する。

 私は歴史に詳しくないので、クラシック音楽の世界から現在のイギリス国を展望してみた。数年前、イギリスのグラモフォン誌が「世界トップオーケストラのランキング」を発表した。そのランキングは次の通りである。1位ロイヤルコンセルトヘボウ(オランダ)2位ベルリン・フィル(ドイツ)3位ウィーン・フィル(オーストリア)4位ロンドン交響楽団(イギリス)5位シカゴ交響楽団(米国)・・・。
イギリスの音楽誌のランキングにもかかわらず、ロンドン交響楽団は4位なのである。
 さらに興味深いのは好楽家のロンドン交響楽団評である。「あらゆる国のあらゆる作曲家のあらゆる曲を器用にこなす」。小生のランキングされたオーケストラについての感想を付加すると、オランダ、ドイツ、オーストリア、アメリカのオーケストラはそれぞれ独自性を有するのだが、イギリスのオーケストラは器用ではあるが、他のオケのような個性が無い。
 今回のイギリスのEU離脱騒動を見て、離脱はしてみたものの、「何をすべきか」についてイギリスは展望を持っていないように思うのである。

 それにしてもイギリスEU離脱の衝撃は大きい。全世界に悪影響を与えている。株価が暴落すると我が国の年金制度にも影響を与えるという。他人事ではない。大英帝国のプライドが保たれるような形での収束を祈る。

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