2009年5月16日土曜日

炎のコバケン、読響の新世界


 今日は隣町のつくば市で炎のコバケンこと小林研一郎指揮・読売日本交響楽団の演奏会があった。
ブログに載せようと思って、前半のヴァイオリンコンチェルト終了後、写真を撮ろうとしたら、みごとに係員に静止された。(赤く見えるのはドレス姿の川久保さん。)
 結果はご覧の通りである。
 ところで、シューボックスサイズ(長方形)のホールで写真のようにステージが真近に見下ろせる席のあるホールは珍しい。このホールは磯崎新氏が設計したものでノバホールといい、客席数は1,000席。フルオーケストラを聴くには誠に贅沢なホールである。
 ちなみに、写真をとった座席はC席で¥3000とお買い得。
 演奏内容は一級だった。前半、川久保賜紀さんの独奏でチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲が演奏されたが、要所要所で川久保さんがコンサートマスターとアイコンタクトをとる様子が手にとるように分かる。あの妖艶な微笑でアイコンタクトを送られたらコンサートマスターもいちころで、川久保さんの罠に嵌まってしまう・・・とゾクゾクしながら協演に見取れ、聴き惚れた。
 後半はドボルザークの新世界。”炎の新世界”になるのでは、と予想していたが、実に手堅い演奏で”コバケン”の年輪を感じさせた。
 この席からは小林研一郎の指揮がリアルに伝わり、私自身、演奏者になったように、”コバケン”の指揮にのせられ、心の中で唸ったり、踊ったり満喫した。
 サイドの席なので、音のバランスは悪かったが、ナマの醍醐味は視覚にもあるということを実感したコンサートだった。客席は久しぶりに満席。

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