2024年4月30日火曜日

さすが元国際ホテルマン(上)カラオケは5か国語構成

  今日、元・ホテルマンの前田安政さんにお目にかかった。西宮聡彦さんの紹介だった。
12時、柏のクレストホテル・レストランでお目にかかった。気がついたら3時過ぎだった。前田さんは85才だが、その人生は波乱万丈、現在進行中である。
〇小学生の頃、NHK・志村アナウンサーのスポーツ実況中継のマネをし、大ウケ。校内外で、スター扱い。NHKのオーディションにも合格し、ラジオ出演。
〇実家はお菓子の製造をやっており、これからはキャラメルの時代ということで、これが当たり隆盛を極めたが、やがて事業は傾く。
〇大学は上智大学。授業中、神父に隠れて「運命」「未完成」を聴くほどのクラシックファンだった。
〇京都国際観光ホテルに就職。来日アーチスト、カラヤン、小澤征爾等の世話をする。カラヤンのパトロンはオナシスだった。小澤はヒッピーだった。と語る。
〇一端、ホテルを辞め、レコード店でクラシック売り場を担当。月2枚しか売れなかったクラシック売り場で売上500万円達成。新譜のレコード推薦評を自分で書き、高額所得者である医師に売りつける。夕方、会社の帰りにクラブ、バーのママにカラオケのテープを売った。
〇椿山荘ホテルのホテルマン(参与)になる。パリのホテル・リッツ視察。試しにノーネクタイでレストラン入ったところ最上席に案内され驚く。BGMが流れてないので理由を聞くとボーイ長が「フランス語の会話がBGMです」。さすがパリと思った。
〇カラオケの持ち歌は日本語、英語、仏語、伊語、独語の5ヶ国語構成。日本の演歌で始まり、独語の「歓喜の歌」で締める。(歓喜の冒頭聴かせていただく。美声に驚く)
〇1993年、鎌倉文化会館完成。「文化会館というネーミングは平凡だから市民から公募してオリジナルなネーミングを」と提案。自から提案した「鎌倉芸術館」という名前になった。
〇83才で千葉県白井市市長選立候補。「旧態依然を払拭する」と宣言。が、帯状疱疹にかかり辞退。
〇胃ガン、前立腺ガンに加えて、脳の手術をする。骸骨に穴を開ける時、「場所がまずいのでやり直します」にはエッと思ったね。
〇担当医とインテリについて語り合う。医師いわく「インテリとは金儲けに関心のない文化人。医師は金儲けが目的なのでインテリではない」
 現在も年200回くらいコンサートに通っているとのこと。健康の秘訣は少年のような好奇心と行動力。湧き出る自己表現力にあると感じた。
(写真左から、西宮さん、前田さん、小生・畠山)

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