「奇跡の一歩」の著者は無名の三石未央さん(カリフォルニア州立大学卒業)。彼女は青春の10年間、病院でジストニアという不治の病と闘った。その日記と、闘病記録をまとめたものである。
三石さんも私もこの分野では素人である。幻冬舎という一流出版社から出版される、ということで十分満足していた。それが、アマゾンの売れ筋ランキングで上位になるなど信じられない。(実は本はまだ出版されていない。アマゾンが予約注文を受け付けている段階である)
ところで、この本のはじまりはこうだった。昨年の2月、私が勤務していたTDKの元会長、澤部肇さんからお電話をいただいた。「元部下だった社員のお嬢さんが難病にかかっており、その体験談を本にしたいといっている。手伝ってやってくれないか」。澤部さんは現在、在東京ルクセンブルク大公国名誉総理事、早稲田大学評議会会長、テレビ東京社外取締役。つまり日本のリーダーである。こんな偉い方からご指名をいただいてお断りしたらバチがあたる。「承知いたしました」。ところが冷静になって考えてみると、著者は若い女性、こちらは79才の老人。入院の経験は皆無に等しく、医療については全くの門外漢。そこで、幻冬舎の門をたたいた。タイトル、カバーデザインは三石さんと幻冬舎の女性編集者が見事にまとめて下さった。
この本のハイライト。それは三石さんの日記である。苦しさに喘ぐ三石さんの息遣いが伝わってくる。読み手も息苦しくなってしまう。心中まで考えた三石さん母娘。そのひたむきな生き方は感動的である。
早く読みたいけど改めて先輩の偉大さに気付く私!もう最高!ありがとう御座います!
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