2021年11月6日土曜日

贅沢なコンサート(コロナの恩恵)




 贅沢なコンサートから一週間が経つ。
10月30日(土)水戸芸術館で広上淳一さん指揮の水戸室内管弦楽団を聴いた。
水戸芸術館の館長は小澤征爾さんである。広上さんは小澤さんの要請もあり、2000年の開館10周年記念コンサートなど節目のコンサートを指揮している。今回の指揮は6年ぶり、まさに満を持しての登場である。

演奏曲目はシューベルトの交響曲第5番とメンデルスゾーンの交響曲第5番「スコットランド」。「スコットランド」は私の大好きな曲だが、広上さんにとっても勝負曲なのだという。1988年、ズービン・メータの紹介でイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団にデビューした時「スコットランド」で勝負に挑んだという。
水戸芸術館のコンサートホールは室内管弦楽団の専用ホールで入場者は座席数680席。実に贅沢な作りである。今回はコロナ下ということで、入場者を半分に制限。

水戸室内管弦楽団は小澤征爾さんが選んだソリスト級の奏者の団体である。それを日本を代表する広上さんが指揮する。このコンサートを340名で聴く。プライベートコンサートのようである。なんという贅沢であろう。コロナの恩恵である。
広上さんは踊るような指揮で楽員をリード。時には指揮台で飛び跳ねる。特にというか、やはりというか「スコットランド」の躍動感は素晴らしかった。
コンサートには神奈川・山北から弟もかけつけた。
終ってから水戸駅のレストランで乾杯。弟が”神奈川から来ただけのことはあった”と、コンサートの感想を述べた。まずは目出度し……。
帰り、弟は東京行の特急に乗る。私は普通電車に乗る……。ふと気がつくと見覚えのあるホームの景色。慌てて降りる。(写真・下は地上100mの水戸芸術館シンボルタワー)

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