2021年3月6日土曜日

女子大生の闘病記(2)感動の56,000字



今、縁あって難病に苦しんだお嬢さんの手記の監修を行っている。

お嬢さんから提供された日記やメモをまとめたら、56,000字(400字×140枚)になった。

なんとか本になりそうな分量である。内容は難病と戦った手記で感動的である。

分量が少ないのではないかと不安だったが、図書館にいって単行本の分量を見てみると、なんとか体裁は整いそうである。
参考までに同じような分量の単行本を借りてきた。
「寂聴先生ありがとう」 瀬尾まなほ著 朝日新聞出版
「家族戦争」西舘好子 幻冬舎
「師・井伏鱒二の思い出」 三浦哲郎 新潮社
体裁を参考にするつもりで借りてきたのだが、偶然にもこの3冊、随筆、戯曲(調)、文学の代表作といってよい。
「寂聴先生ありがとう」はベストセラー作家、瀬戸内寂聴の秘書だった瀬尾さんが書いたエッセー。
「家族戦争」は制作集団”こまつ座”を主宰した作家、井上ひさしの奥さんだった西舘さんの書いたもの。この本、お芝居を観てるような迫力。井上ひさしの異常人格が浮き彫りになる。西舘さん、殺されずに、よくも生き延びましたね。
「師・井伏鱒二の思い出」。これは「家族戦争」とは対象的にドラマチックなものはなにもない。井伏鱒二を中心にした作家達の交流が坦々と語られている。がその文章力が凄い。さりげない文章で奥深い人間の機微を表現する。これぞ文学作品、芸術である。

ところで、お預かりしている、お嬢さんの闘病記はどうだろう。
ご心配なく。ベットで綴ったお嬢さんの詩が胸を打つ。青春時代をメスと劇薬と電気ショックで痛めつけられた乙女の心情が痛々しい・・・。

1 件のコメント:

  1. お疲れさまです!素晴らしい本が出来るでしょう。楽しみにしております。所で35年会ゴルフはいつごろでしたっけ?

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