日本経済新聞最終面に掲載されている「私の履歴書」に登場するのは一流の政治家、文化人、経営者である。つまり、経営者にとっての″夢″である。
TDK六代目社長、澤部肇さんが12月1日から登場している。1日、東京へ向かう電車の中で記事を読みスッカリ魅了されてしまった。澤部さんの笑顔がいい。無垢の少年のようである。
アルバムを見ると、澤部さんと一緒の写真がある。左が澤部さん、真ん中が小泉カリフォルニア工場長、右が私である。1984年とある。当時、私はカセットテープの商品企画を担当しており、新製品のプレゼンテーションのために海外出張した。
この後、澤部さんはカセットテープなど記録メディア事業部の責任者になる。私の仕事ぶりをみて、記録メディア事業をリサーチするとともに、私の評価もしていたに違いない。その後、私は記録メディアの広報、工業会業務等を担当。好きだった音楽・オーディオ部門で十分に能力を発揮することができた。その時培った経験が定年後の今でも役立っている。
澤部さんは1942年生まれ。77才。私と同じ年である。TDK社長の後、会長、相談役を歴任。その傍ら旭硝子、帝人、野村証券、荏原製作所等の社外役員を歴任。母校、早稲田大学評議委員会・会長、ルクセンブルグ大公国名誉総領事である。幅広いキャリアの中からどんな話が飛び出すか・・・。今後の「私の履歴書」が楽しみである。
私の澤部観、それは一口でいうと「澤部砲!」である。早口で矢継ぎ早に鋭い舌鋒を浴びせる。しかし、全く私心がない。爽やかである。少年のような無垢な笑顔がそれを証明している。笑顔の写真の下段に「最近の筆者(秋田県の鳥海山で)」とある。
TDKの創業者・斎藤憲三氏は鳥海山の麓、秋田県にかほ市出身である。
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