2017年5月21日日曜日

日本モーム協会誌に掲載された小生のメール


先週、飯澤 正さんから封書をいただいた。
開けてみると、日本モーム協会会誌「CAP FERRAT」13号が表れた。飯澤さんの作品が掲載されているに違いないと思い、ページをめくってみると、ありました、ありました、その後がアレレである。タイトルが「この夏のメールの遣り取りから・・・」とあり、読み進むと、昨年交した私(hatashun)と筆者のメールのやりとりがそのまま掲載されている。(事前にうかがっていたが、本当だった…。光栄である)
 モームの作品を一度も読んだ事のない私に、飯澤さんは「月と6ペンス」を読むように勧める。74才の私は「月と6ペンス」を読む。その感想はこうだ。「読み始めた。実に面白い。ある画家の、私の想像を超えた破天荒な生き方が描かれている。最近、人間の生きがいってなんだろうと思う時がある。モームの作品はこの迷いに示唆を与えてくれそうだ。というと哲学書のようだが、とんでもない。読みだしたら止められない面白い本なのである」
 
 ところで、メールも活字になって、このような本に掲載されると、自分の手を離れて、一つの作品のような存在感を持つ。SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)ということで、キーボードで文字を打ち、画面で文字を読む時代である。しかし、活字文化を忘れてはいけない。「人は逝くが、記録は残る」その記録とはネット上の記録ではない。紙に印刷されたものであり、本であり、それはこれからも変わらないと思う。ネット上の文字は簡単に改変され、信頼性に欠ける。信頼できるのは活字である。閲覧性の上でも活字は優れている。
 
 冒頭に掲載されている、会長 行方昭夫氏(英文学者・東京大学名誉教授)の特別寄稿「モームと私、最初から今まで」が興味深い。行方先生は1951年大学進学。モームを原書で読む読書会に参加。「最初の頁から引きこまれた」という。
 

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