2017年3月15日水曜日

堀尾正明さんの卓越した話術

12日(日)、牛久市で堀尾正明さんの講演会があった。
テレビでお馴染みの堀尾さんである。地域の講演会でどんな話をするのだろう、と興味がわいた。テーマは”思いやり「ご近所の底力」”であるが、話の内容は勿論だが、どうやって聴衆を引き付けるか、その事にも関心があった。会場に入ると、1,200名収容のホールはほぼ満席である。
 予想通り、話の進め方は実に巧みだった。
まず、牛久について語る。「牛久市の人口は84,700名だが、ほとんどの市が人口減少なのに牛久は人口増が続いているそうですね。駅前の広場に稀勢の里の手形がありましたね・・・」次に、聴衆との一体感をはかる。「どの年代の方が多いか、知りたいので該当者の方は拍手をして下さい。まず、30代以下の方、次ぎ40代の方・・・」拍手が多いのは60代~70代だった。
 次にドッキリするような話題を持ち出す。「皆さん、日本の出生率ご存知ですか?1.43ですよ。この数字が続くと50年後、一億人の日本の人口は6千名くらいになってしまいます。日本は人口減少を食い止めるために外国人を受け入れるのでしょうか」
 次第に話は確信に入る。クイズを出す。3人でお金を出し合ってCDを購入したが、つり銭が合わないお話。堀尾さんの説明は理屈に合っているのだが、つり銭が合わない。ということは、堀尾さんの説明にウソがかくされている。聴衆の中で、このウソを指摘できたのは一人だけだった。堀尾さんは、聴衆のほとんとが「オレオレ詐欺」に引っかかる可能性があることを示唆したのだ。
 最期が空き巣対策である。道で出会った時「こんにちわ」と声を掛け合う事によって空き巣被害をゼロにした町の紹介があった。この町は「空き巣の犯人」に対応策を聞いて「声かけ運動」を実践したそうである。堀尾さんも犯人に聞いて対応策を実行した町のユニークな発想に驚いたという。
 講演会は時間を15分もオーバー。盛大な拍手が沸き起こった。

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