2016年10月24日月曜日

秋田の旅(中)80年の歴史と未来「TDK歴史みらい館」

 
 (写真、右上から、みらい館入口、ゲストハウス入口、ハウスでご馳走になった昼食)

 TDKは1935年、日本で発明された磁性材料「フェライト」を工業化する為に誕生した。創業したのは秋田県にかほ市出身の斎藤憲三氏。そのTDKは今年創業80周年を迎える。売上1兆円。従業員9万名(全世界)の大企業に成長した。
 創立70周年を記念して創設された「TDK歴史館」が80周年を迎える今年、TDK Museum「TDK歴史みらい館」として10月7日、リニューアルオープンした。この館をオープンするに当たっては、TDK秋田ОB、千崎さん、本社・広報部長、小暮さんの並々ならぬ努力があった。
 資料の収集等については、磁気テープ事業部ОBの私、海外資料の収集については元・TDKアメリカの社長、上田さんが協力した。そんなご縁もあって、今回、小生と上田さんは秋田の旅を行った。秋田県南、日本海岸の国道7号線を走って驚くのは、にかほ市、由利本荘市に展開するTDKの工場群である。その数9拠点。従業員数5,000名。
 「TDK歴史みらい館」(入場無料・月曜日休館)では、TDKの80年の歴史と未来を体感できる。TDKの名前を全世界に広げた、カセットテープの全商品も展示されている。「フェライト」から端を発した磁性材料関連商品が、テレビ、ラジオ、パソコン、自動車等にどう役立ち、今後、どう貢献していくかも体感できる。一度では見切れない。
 「TDK歴史みらい館」のある場所はTDK創業の頃からある平沢工場の跡地である。私は高校を卒業して1960年(昭和35年)TDKに入社した。配属されたのは平沢工場の総務課だった。1961年秋田国体が開催された。その時三笠宮妃殿下が来工された。当時の山﨑社長、小松工場長と並んで、妃殿下と共に、私も記念写真に収まった。
 本荘の実家から平沢のTDKに羽越線で通勤した。鳥海山の北側にある日住山から昇る朝日、日本海に沈む真っ赤な夕日。そんな朝日と夕日を見ながら3年間、TDKに通勤した。
 

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