(工野さんの本に掲載された”中山道の旅”のルート)
定年後、家にいる時はほとんどパソコンと睨めっこである。本を読むのは東京へでかける時の電車。
先日、6年前(2010年)に友人の工野さんからいただいた「中山道を小型の折たたみ自転車で行く」という本を読みだした。凄い!20日間を費やして歩くような速度で見聞した中山道の様子が700枚の写真と、12万字(原稿用紙300枚)の活字で詳細に表現されている。見聞した様子とともに、その土地の文化・歴史も深堀りされている。工野さん、工野正樹さんはただ者ではない。
不思議な事に小生のブログ(2011、11、30)を見ると、「バルカン半島千キロ(自転車)」という記事が掲載されている。これは10年かけて奈良からローマへ(2万キロ)行こうというとてつもない冒険旅行の序章のようだ。この冒険旅行を始めたのは友人の髙山さん、髙山了さんである。髙山さんもただ者ではない。
工野さん、髙山さんはどういう友人かと言うと、現役時代カセットテープの開発で凌ぎを削ったライバル関係である。工野さんは日立マクセルでUDカセットを企画、髙山さんは富士写真フィルムでAXIAカセットを企画、私はTDKでADカセットを企画した。
カセットテープはオランダのフィリップスが開発した。当初カセットテープメーカーというとドイツのバスフとアメリカのスコッチが先行していた。ところが数年後、日本のメーカーが商品力で巻き返す。開発当初、会話録音用と思われていたカセットテープは日本メーカーの参入によって、商品力が向上。音楽用としての用途が広がり、日本製のカセットテープが世界を席捲する。その後3人はVHSビデオテープの企画でも凌ぎを削る。
その立役者が日立マクセルの工野さん、富士写真フィルムの髙山さんである。2人の凄さは定年後の自転車旅行が物語っている。定年後もこのように前向きに生きる2人は凄い!TDKの畠山はどうだろう?畠山には自転車旅行をする体力も気力もない。あるとすれば、ブログ「人間浴」を綴るくらいである。
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