2014年6月5日木曜日
「万葉」の心がある限り、日本は永遠である。
今年も半分が終ろうとしている。ホッと一息。本棚にある「万葉集探訪」を取り出してみた。
石(いわ)ばしる 垂水の上の さ蕨の 萌え出づる春に なりにけるかも(巻8・1418 志賀皇子)
春過ぎて 夏来るらし 白栲(しろたえ)の 衣乾したり 天の香具山(巻1・28 持統天皇)
躍動する自然、自然の雄大さが眼前に浮かぶ。
「万葉集探訪」は西宮正泰氏が卒寿記念として2011年、文芸社(03-5369-2299)から発刊したものである。西宮氏は〝むすび″にこう書いている。「英国人が教養としてシェークスピアの作品を必読とし、ドイツ人がゲーテのファウストを愛読する如く、日本人はせめてこの世界に誇る民族の古典を必読としたいものである」と。
銀(しろかね)も 金(くがね)も玉も 何せむに 勝れる宝 子に及(し)かめやも(巻5・803 山上憶良)
1,500年経っても日本人の心、自然は不変である。
万葉の心がある限り、日本、日本人は永遠である。
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