日頃、ご指導いただいている先輩Kさんから”人間学を学ぶ月刊誌”「致知」4月号が送られてきた。その赤裸々な提言に圧倒された。
●三浦雄一郎(冒険家)→人間は年をとるほどできない理由を述べます。しかし、最後の最後まで諦めなければいくつになっても夢は叶うことを改めて教わりました。
●五木寛之(作家)→アサガオは朝の光で咲くのではありません。冷たい空気と夜の闇が開花をもたらす。私たちは悲しむこと、涙を流すこともまた大切なのです。
●中條高徳(アサヒビール名誉顧問)→筆者の家は父の発声「いただきます」で食事が始った。ごはんを一粒でも残すと「神様が目を潰す」とおばあさんが孫にもっともらしく説いた。
●伊與田覺(99才、論語普及会学監)→終戦前の20年2月に先生(安岡正篤)からいただいた極秘の手紙には強く心を打たれた。そこには「この戦いに日本は必ず敗れる」とあったのです。「しかし、これは軍と官が敗れるのであって、国民が敗れるわけではない」
●江崎玲於奈(ノーベル物理学章)→人間の分別力は20才でゼロですが、70才で百になります。創造力は20才をピークとして段々衰えてきます。この分別力と創造力が拮抗するのが45才くらいです。
●飯守泰次郎(今秋より新国立劇場オペラ芸術監督)→(小澤征爾を育てた斎藤秀雄から)自分の意志を楽員にどうやって伝えるかという技術を教わりました。「ここは愛の場面ですからもっと愛を感じて」といった抽象的な表現ではなくて「ここは長く、ここは短く」あるいは「ここは強く、ここは弱く」といったように徹頭徹尾、具体的な指示を出すべきだと教わりました。
●桂 歌丸(落語芸術家協会会長)→今輔師匠から言われた言葉なんですが、「褒める人間は敵と思え。教えてくれる人、注意してくれる人は味方と思え」と。
●渡部昇一(上智大学名誉教授)→都知事選。小泉純一郎氏が細川氏を担ぎ出し、脱原発を声高に叫びました。原子力に頼らないなら、その分のエネルギーをどこからどのように確保するのか。それを明確に示すべきなのに触れずじまいでした。脱原発の理想一本槍では無責任もいいところです。詭弁、虚言と言われても仕方ありません。都民は冷静でした。
「致知」読者の集いである”木鶏クラブ”が茨城県に2つある。水戸とわが町牛久である。牛久の代表世話人は加瀬征夫さんとある。たいしたものである。
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