2013年7月25日木曜日

オリンピックを動かす巨大組織「IOC」

オリンピックを動かす巨大組織「IOC」という本が新潮社から出版された。著者はIOC名誉委員の猪谷千春氏である。(IOC→INTERNATIONAL OLYMPIC COMMITTEE”国際オリンピック委員会”)
 オリンピックというと、2020年夏のオリンピック開催地に東京が立候補しており、9月には開催地が決まる。この開催地を決めるのがIOCであり、票を投じるのがIOC委員である。猪谷氏はこのIOC委員を1982年から2011年まで務めた。
 IOC委員になった経緯、IOC委員とはなにをやるのか、サマランチ革命(オリンピックの商業化の功罪)、冬季長野オリンピックの内幕(猪谷氏は長野を訪れたIOC委員を自宅に招待した。その回数60回。全部自費だった)etc。猪谷氏は自分の体験をリアルにしかも平易に語る。
 オリンピックというとドーピング問題とか、IOC委員に対する賄賂問題、肥大化などの諸問題が頭を掠めるが、猪谷氏のように真にスポーツ文化を愛し、しかも誠実な委員がいたから、オリンピックが継続しているのではないかと思った。

 私事で恐縮だが、現役の頃、会社が世界陸上(IAAF)のゼッケンスポンサーになり、87ローマ大会、91東京大会、97アテネ大会等の事務局を仰せつかった。パーティでは長嶋茂雄さん、有森裕子さんとカメラに収まった。夢のような時期だった。なお、世界陸上の大会会長はサマランチと盟友だったネビオロさん。当社のパーティでは奥様とダンス披露して下さった。
 世界陸上、オリンピックの陰の立役者は日本の電通である。電通の方々には大変お世話になった。

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