小生の住む牛久市の隣町、竜ヶ崎市に”ゲヴァントハウス”という音楽愛好団体がある。
同愛好会は5万巻(枚)の放送音源のテープを所有している。中には放送局も所有していない貴重な音源もある。
このライブラリーを活用して毎月第1、第3土曜日CDコンサートを行っている。再生装置は会のメンバー手作りのもので見栄えは悪いがどんな世界の名機もかなわない音を出す。コンサートホールで聴いているような臨場感がある。
2日、特別企画として世界最大のレコードメーカー、ユニバーサルミュージック録音部OBの常盤清さんをお迎えし「レコード制作の現場40年の変貌」と題しての講演が行われた。(写真)
常盤さんがレコードメーカーに入社された当時、ワーグナーの楽劇「ニュルンベルグの指輪」が発売された。この楽劇、上演に16時間を要する。LPレコードで30枚。発売記念として東京のイイノホールで全曲通して(徹夜)のコンサートが行われ、マスコミでも話題になったという。
常盤さんは定年後、請われて霧島国際音楽祭の録音を行っているという。ボランティア同様で録音スタッフはゼロ。全て常盤さん一人で行なっているという。ところで、この録音が素晴らしかった。
CDコンサートなのだが、ナマの演奏会のように終了後会場から拍手が沸き起こった。
この日のコンサートの参加者は49名。今どきクラシックのCDコンサートでこれだけの聴衆が集まるのは珍しいと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿