この番組に私が勤務していたTDKという会社も登場した。番組の内容は電子部品メーカーTDKがカセットテープで世界市場を席巻するという内容だった。この時の立役者が沖山昭八さん。沖山さんのTDKブランドイメージ戦略は緻密で戦略的だった。社名を東京電気化学工業からTDKに変更。東京・銀座、ニューヨーク・タイムズスクエア、ロンドン・ピカデリーサーカスにTDKのネオンを設置。世界陸上のゼッケンスポンサーになり、カールルイス、ブブカの胸にTDKのゼッケンをつけさせた。
今の私の人生があるのは沖山さんのお陰である。私は昭和35年地元の農林高校をでてTDK・平沢工場(秋田県)入社。沖山さんはそんな私を本社の社内報担当に抜擢して下さった。そして、その後、なんと、カセットテープ、ビデオテープの(世界の)商品企画の責任者に登用して下さったのである。
沖山さんはお名前の昭八が示すように来年目出度く傘寿・80歳を迎られる。
ということで、当時上司だった芝崎さん、沖山さんの秘書役だった岩沢嬢のご協力を得て「傘寿の会」を企画させていただいた。
「傘寿の会」の世話役で一番心配だったのは参加者の健康。なにしろ、大半が70歳代。沖山さんはじめ、全員が顔を揃えて記念写真に納まった。本当に良かった。
沖山さん、これからもお元気で、参加者の皆様も!
(終わってから数名の方々からねぎらいのメールやお手紙をいただいた。世話役としては望外の喜びである。)
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