2日(月)半蔵門にあるTOKYO FM(写真)へ用事があって東京へでかけた。マルチメディア事業部の責任者である大内さんが会って下さった。いずれにしろ、古希を迎えた年金生活者の小生が現役の方にお目にかかれるのは光栄である。
ところで、牛久から東京(上野)までは1時間近くかかる。実はこの時間が小生にとつて、貴重な読書の時間である。
行きは「日本モーム協会誌」に掲載されている、飯澤正さんのエッセーを読んだ。オーストラリア北東延長にある木曜島に関した内容である。この島をテーマに英国の作家モームと日本の司馬遼太郎が小説を書いたという。また、この島には一時真珠貝を採る為、多くの日本人が住んでいたという。驚きの連続だった。
帰りは、数日前、町内の鈴木敏正さんからお借りした「秋山紀行」を読む。この紀行は江戸時代の越後の文人鈴木牧之(1770~1840)が書いたものである。秋山とは新潟県津南町から長野にいたる峡谷である。200年以上前にそこで暮らした人々の生活が赤裸々に描写されている。「家は掘立小屋。屋根も壁も萱(土壁があるのは庄屋クラス)」「食べ物は粟と稗」「女は髪に油も付けず、赤黒く乱れたまま後ろで束ねる」「草履もはかず、裸足で仕事をし、足も洗わず、裸足で寝る」「寒い時はボロの着物のままカマスに入って寝る」。想像を絶する内容に愕然。
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