2011年1月6日木曜日

初詣と平成の開国


 5日、笠間市にある出雲大社・常陸に初詣に行った。

私の妹が同協会の会長に嫁いでいることもあり、今年もお参りの後、高橋正宣会長と懇談した。

 人口減少の中、神社の経営も大変だと思うが、常陸協会は高橋会長のアイディアで順調である。「霊園」「納骨堂」「樹木葬」と次々に新事業を展開している。将来は付帯設備として「現代アートミュージアム」の設立も視野に入れているという。

 高橋会長の経営手腕は全国に知れわたりつつあり、最近は東日本にある温泉街の建て直しについての相談まであるという。

 日本の国土保全という立場からみて、山里、温泉の保全は国としても重要課題である。高橋会長の偉いところは、こういったところで国に頼ろうとしない姿勢である。国に頼るということは税金を使うことであり、経営手法が束縛される。かといってみすみす外国資本の介入を許すのも癪に障る。

 ただ、一寸待てよ、である。冷静にみると、躍進を続ける企業の従業員の大半は今や外国人である。日本のゴルフ場の多くは経営母体をアメリカ企業に譲った。その結果なんとか営業が続いている。

 正月のマグロの初競で史上最高値3,249万が付いたが、これを落としたのは香港と銀座の寿司店の連合チームだった。これによって日本の漁業は息をついている。

 自動車や電機産業だけでなく、農業、漁業、観光産業もこれからは海外に目を向けないとやっていけない。里山や、温泉を守るために日本を閉じるのではなく、守るために、開国して海外の資金や人を呼び込む時代になったのではないだろうか。正に平成の開国である。

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