今日(3日)家内と映画を見に行った。
山田洋次監督の「おとうと」である。チケット売り場にいくと長蛇の列である。
あれだけテレビで宣伝していれば、お客さんもくるだろう、と「おとうと」を上映している9番ホールへ行くと、意外にも空いている。長蛇の列はどうも今話題の立体映画「アバター」にきたお客さんだったようだ。
映画は老境に入った山田洋次監督の透徹したメガフォンが隅々まで行き渡っていると感じた。
いつもの山田作品と同様、物語はわかりやすく、どこにも奇を衒ったところがない。
しかし、終盤は涙がでて止まらなかった。
姉の吉永小百合、弟の笑福亭鶴瓶、娘の蒼井優、その恋人役の加瀬亮とも適役。
山田監督は日陰の人間にいつも優しい。
この映画でも庶民の生活が暖かく描かれている。
ベルリン映画祭のクロージング作品とのことだが、海外の方々にもこの映画を通じて日本人の心を感じていただければと思った。アカデミー外国賞を獲得した「おくりびと」のような意外性はないが、日本人の心を描いている点では一致している。
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