2009年11月17日火曜日

樹齢80年、秋田杉の嘆き




 写真の杉の大木は小生の秋田の実家の杉である。


 この度、お寺の改築に使用したいので譲って欲しいという話が持ち上がった。森林組合で見積もりをしてもらったところ、相場は立ち木1本の価格が2千円ほどだという。


 実家の兄は「先祖が手塩にかけた樹齢80年の大木が2千円とは情けない」と嘆く。


 「譲って欲しいという申し出はありがたいが、2千円では売れない」ということになった。


 素人の私が見たって納得できない話である。林は地域の環境保全にとっても重要な役目を負っている。農業について、国のありかたが問題になっているが、林業についても同様、生産者の立場がないがしろにされている。そのわりには農水省のお役人はヌクヌク・・・。ここは水戸黄門様に登場して欲しい。




 もう1枚の写真は組子職人の名匠、小高重光氏が制作した衝立である。


 小高さんは実家のある由利本荘市在住で埋もれ木や秋田杉を素材にした組子作品で度々総理大臣賞を受賞している。。


 同市に作品の展示館を設けているがなかなか売れないという。


 たまたま、神奈川にいる弟が帰郷の折に作品をみて、この衝立が気に入り購入した。


 弟の周辺で、小高さんの作品に対する関心が高まっているという。


 生産地と消費地がジョイントされれば、うまくいくことがありそうだ・・・。


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