2022年2月11日金曜日

国会図書館は有難い。自社ブランドカセットもTDKが初だった。


 2月4日「ウイキペディアも気がつかなかった。国産初のカセットはTDK」をブログに書いた。「NHKプロジェクト✕」によって、1966年6月、TDKが松下電器に納入したカセットテープが国産初だったということが明確になったと書いた。
その後に”テープ生産メーカーによる自社ブランドに定義するとマクセルが最初になる”と書いた。マクセルさんが「国産初は自社」と公表されているので、当然だろうと考えていた。
8日、国立国会図書館に足を運んだ。1966年当時の電気業界のことを知りたかった。それには業界紙である「電波新聞」のバックナンバーをみるのが一番いいと思った。6月以降の紙面を調べる、なかなかカセットテープ自社ブランド発売の記事や広告が見当たらない。最初にでてきたのは9月6日付けの「TDKシンクロカセット9月26日発売」の全面広告だった。
(写真・左上)
マクセルは自社ブランド商品の広告を出してないようだ・・・と思い、10月発行の紙面を見ると、10月27日付けの紙面に「マクセル新発売」の全面広告があった。(写真・左下)驚いた。つまりOEM(相手先ブランド)だけでなく、自社ブランドもTDKはマクセルより早かったということになる。
マクセルさんはどうしたのだろうと思った。同社は日立さん系列で信頼していたし、社員の方々も優秀で、商品もUDという世界を席巻した商品を持

っていた。各社がカセットテープの生産を中止したのに同社は今でもカセットテープの生産を続けている。同社のような立派な会社が根拠のない間違った情報を発信するはずがない。

 それにしても国立国会図書館はありがたい。先日、無形のクラウドはパソコンだが、有形のクラウドは国会図書館だと書いた。同館は国会議事堂の側にある。「日本の国会議員の調査研究、行政、ならびに日本国民のために奉仕する図書館。また、納本制度に基づいて、日本国内で出版されたすべての出版物を収集・保存する日本唯一の法定納本図書館である。設置根拠は国会法第130条および国立国会図書館法第1条。」とある。

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