2022年2月4日金曜日

ウイキペディアも気がつかなかった。国産初のカセットはTDK。


 カセットテープは1966年(昭和41)日本で発売された。今から55年前である。
ところで、カセットテープを最初に発売したメーカーはどこだろう。
ウイキペディアで検索したところ、こうである。
 
 7月 日立マクセル(現・マクセル)日本初の国産カセット発売
 9月 東京電気化学工業(TDK)、シンクロカセット発売
12月 ソニー、マガジンテープ発売

「ステレオ時代」誌からカセットテープの取材があり、久しぶりに 2005、2、15 放送された「NHKプロジェクト✕」をみた。この番組は部品メーカーであるTDKがカセットテープで世界制覇したドキュメンタリーである。ナレーションが流れる。”昭和41年6月カセットが発売された。これに合わせてTDKは松下電器
に3万巻のカセットテープを納入する” ウムムである。あわてて社内資料を見直してみた。1988年(昭和63)発行の「磁気テープ営業の歴史」にも”6月、松下電器にカセットテープを納入。これが国産初のカセット”と記録されている。
 つまり、ウイキペディア関係者は「NHKプロジェクト✕」を見落としていた。さらに当事者である私までもこのことに気がつかなかったのである。この年、TDKは松下の他にアメリカのGE(ゼネラルエレトリック)から10万巻、東芝から3万巻受注している。

「NHKプロジェクト✕」によって、日本で初めてカセットを作って納入したのは「TDK」ということは明確になった。
 テープ生産メーカーによる自社ブランドと定義すると「マクセル」が最初ということになる。
 
 ウイキペディアはネット上の百科事典である。ブログ書きを趣味にしている私は毎日のようにウイキペディアにお世話になっている。ペディアに書いていることは頭から信頼していた。でも今回のようなことがたまにある。ということに気がついた。


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