2021年5月31日月曜日

72年、超長寿番組。NHK「音楽の泉」

 
6月30日(日)朝食を済ませ散歩にでる。
散歩コースは居住地である牛久市刈谷団地から徒歩10分のつくば市の丘陵地帯。一面の畑(写真)が広がる。畑にさしかかる頃、スマホのラジオからシューベルトの「楽興の時」が
流れる。8:05スタートの「音楽の泉」(NHK/AM)のテーマ曲である。
 この番組,放送開始は1949年(昭和24)。ニュース番組を除くと日本一の長寿番組ではないだろうか。大相撲中継、のど自慢、プロ野球中継も長いが、これらの放送開始は1953年である。
「音楽の泉」はクラシック音楽の入門番組。私は中学の頃、この放送を聴いてクラシック音楽に目覚めた。「新世界」「運命」「未完成」・・・。これらの曲は音楽の時間SPレコードで再生された。運動も勉強もできない生徒はこの時間だけは元気だった。「先生、今の曲”新世界”の”家路”っていうんだよ」
 当時の番組解説者は初代・堀内敬三さん(1949~1959)。2代目は村田武雄さん(1955~1988)だった。お2人の穏やかな語り口は60年以上たった今でも耳に残っている。
 散歩中の耳に、やはり穏やかな解説者の声が聞こえる。4代目、奥田佳道さんの語りである。「今日はドイツ・ロマン派の作曲者シューマンの交響曲第3番”ライン”を聴きましょう」。奥さんとなったクララとの出会い。同時代に生きたシューベルト、メンデルスゾーンとの関係。作品のモチーフになったライン川の話・・・」シューマンが活躍していた1800年代のドイツの風景が目の前に浮かんだ。私は”ライン”を聴きながら散歩コースに近くを流れる川を加えた。(写真・下)

 奥田佳道さん(写真)の語りは一つの作品のようである。それもそのはず、奥田さんは1962年生まれ、ヴァイオリンを学び、ドイツ文学を専攻。ウィーン大学に留学された。
 「音楽の泉」をもっと良い音で聴きたいという視聴者のために、4月からFMで再放送されるようになった。ただし、月曜日朝5時~。たまには明け方、散歩にでてみよう。下記配信でステレオで聴くこともできます。

1 件のコメント:

  1. 相変わらずの専門知識と高度な語り!先輩にしか出来ない世界!頑張ろう💪

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