2016年12月9日金曜日

カセットテープのレガシー、「MA-R」&「黒のAD」

  <大ヒットした「黒のAD」と、最高峰「MA-R」>

カセットテープは私の人生に光を当てた。今でも、それは続いている。
TDKで、33才の時にカセットテープの商品企画担当となった。その年、企画した「黒のAD」(ミュージック・リファレンス AD)がいきなり大ヒット!「社長表彰」に輝く。
37才の時にはハーフにダイキャストフレームを使用したメタルテープ、「MA-R」を企画。C-60、¥1,750という高価格にも拘わらず、月1万本も売れた。

私が商品企画に当たって、最も重視したのは音質だった。
これに磁性材料開発チーム、ハーフ等の機構設計チーム、デザインチームは見事に応えてくれた。「MA-R」の開発の時は採算を度外視して最高のものを作ろうと燃えた。「MA-R」は手に持つとズシリと重い。それによって、テープがスムースに走行し、変調ノイズが減少した。ハーフはデッキの一部、カセットメカニズムというポリシーが最高の形で実現した。

70才を過ぎた今、隠れたカセットテープブームだという。
「黒のAD」「MA-R」はカセットテープのレガシーと呼ばれている。
生みの親という事で、昨年から情報誌、オーディオ専門誌の取材を受けた。11月には「TDK歴史みらい館」で行われた「カセット発売50年イベント」にも呼んでいただいた。
カセットテープに育てられた私は、定年から15年経った今でもカセットテープの恩恵を受けている。
カセットテープ、ありがとう。

<商品開発メンバー>ポリシー&音質評価・畠山俊三/デザイン・浜崎宏/ネーミング・内野森一/テープ設計・畔上仁/ハーフ設計・芝晴男/特性評価・船越正次

1 件のコメント: