2016年11月7日月曜日
下野・東京シティフィル、ありがとう
昨日、東京・初台にある東京オペラシティコンサートホールに出かけた。
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、第301回定期演奏会である。
維持会員Aさんからチケットを2枚いただいた。山北(神奈川県)に住んでいる弟を誘った。
ナマのコンサートは久しぶり、期待に胸膨らんだ。
曲目はベルリオーズの幻想交響曲。オーケストラの実力がリアルにでる難曲である。
東京シティフィルは1975年の設立、NHK交響楽団(1925)、読売日本交響楽団(1962)等と比較すると歴史は浅い、この新星ともいえるオケの実力は・・・。興味深々である。
席は2階一列、指揮者と第1ヴァイオリン群が眼下に見える。相撲でいうマス席である。
結果、舞台上で演奏された「悪夢に苦しむ男・幻想交響曲」に完全に打ちのめされた。
指揮者、下野竜也の指揮が凄かった。第1楽章「夢と情熱」、指揮棒を降ろす前に下野が深く息を吸い込む、その音が聞こえた。第2楽章「舞踏会」。第3楽章「野の風景」、ここでの木管楽器群は美しかった。第4楽章「断頭台への行進」、第5楽章「サバトの夜の夢」、下野は悪魔に取りつかれたように指揮台で狂乱。これにオケが呼応。大ホールに大音響が響きわたる。
聴衆の熱狂した拍手に下野はオケの各パートを立たせる。最後に下野はベルリオーズの楽譜を指揮棒で指し示す。ベルリオーズありがとう!
感動の余韻に包まれたまま、弟と新宿西口「思い出横丁へ」。広島の獺祭(だっさい)で祝杯を挙げる。
下野竜也、東京シティ・フィルありがとう。維持会員のAさん、ありがとう。
(胃のポリープを切除した弟も元気で良かった・・・)
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