今年の年始に常陸国・出雲大社にお参りした。この時、神主から日本酒「久保田・萬寿」(写真)をいただいた。自分でいただくのが勿体なくて、押し入れに閉まっておいた。
昨日(17日)、地元のベテランズクラブ(老人会)の役員会の会食があった。私も役員の一員であるが、シルバーセンターの仕事や、諸団体との付き合いで忙しく、役員会に参加しても上の空である。(役員に推薦された時、多忙なのでできないと、固くお断りしたのだが、高齢者が多く、一期だけは引き受けざるを得なかった)
お詫びの印に「久保田・萬寿」を持ってでかける事にした。
ところで、この「久保田・萬寿」どういう酒だろう、ビール党の私は全く知識がない。ネットで検索して驚いた。価格が¥8,110(1.8ℓ)とある。味はどうなのだろう。役員の方々には申し訳けないが、前夜(16日)封を切って口に含んでみた。なんとまろやかな事、飲み込んでからさらに驚いた。ジワジワとまろやかさが体に沁み込んでいく。正に五臓六腑にしみ込むとはこの事だ。そして心地良い、酔いが体を温める。
「久保田・萬寿」の一升瓶を下げて、役員会の会食の襖を開ける。
「ウォー、畠山さん、凄い!」と歓声が上る。
役員の中には「久保田・萬寿」が銘酒であり、めったに飲める酒でないという事をご存知の面々が顔を揃えている。「久保田・萬寿」を注ごうとすると、「待て待て」と来た。まず、その前に水を飲み、マイペース(自分で注ぐ)で自分でやる(注ぐ)。との事。
ここで、日本の料亭のお座敷の話がでた。芸者さんが脇にいて、お客さんのペースに合わせて「どーぞ」と進めてくれる。盃などの器も、つまみも日本酒に合った厳選されたものがそろっている。
ここまでくると、日本酒をいただくというのは、単にお酒をいただくという域を超え、日本の文化を味わう事になる。役員の一人は日本酒は日本文化を伝えるものとして日本の外交にも役立つという。安倍首相はそれを実践している、という話まででた。
お酒も良いものをいただくと、会話も高尚になる。
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