(夫の帰宅を待ち侘びる名女優コン・リー演じるフォン・ワンイー)
3月10日、東京へ出かけた時、時間が空いたので偶然見た映画だった。中国映画「妻への家路」である。感動した。ネットで予告編を見ると、「スピルバーグも泣いた”傑作”」というメッセージが入っていた。スピルバーグならずとも、映画に素人の私でも深い感動に襲われた。
物語は1977年、文化大革命が終結。20年ぶりに主人公は開放されたが、心労のあまり、妻の記憶から主人公は消えている。主人公は第三者になり、戦地から妻へ送った自分の手紙を読み聞かせ、なんとか妻の記憶を取り戻そうと努力するが・・・。
監督チャン・イーモウ、主人公チェン・ダオミン、妻コン・リーとも中国映画界を代表する著名人だという。映画からにじみ出る、人情のひだは最近の日本映画が忘れた彫の深いものに思えた。
中国といえば、超格差社会、爆買いなど、首をかしげることの多い昨今だが、この映画を観て、中国が好きになってしまった。映画(芸術作品)が与える影響力の大きさを改めて認識した。映画にでてくる風景も日本の昭和時代を思わせる。懐かしい・・・。
映画(芸術)は世界の調和を実現する力を持っていると感じた。
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