2014年11月13日木曜日

世界一のイケメン、名ピアニスト。ユンディ・リ

11月10日(月)久しぶりにサントリーホールに行った。
中国生まれのピアニスト、ユンディ・リを聴くためである。
新潟の友人である伊藤さんからチケットをいただいた。
 
(伊藤さんは新潟放送OB。最初にお目にかかったのは1962年<昭和37>である。この年、大阪国際フェステバル協会主催で「バイロイト音楽祭」の引越し公演が行なわれた。この時、伊藤さんと知りあったのである。52年にわたる長いお付き合いである。)

ユンディ・リ、1982年中国重慶生れ。32才。2000年のショパンコンクールでスタニスラフ・ブーニン以来15年ぶりに第1位優勝。チラシを見ると「パリ、ロンドン、ウィーン、世界で絶賛されるユンディのベートーヴェン。待望のアンコール公演」とある。聴きものはベートーヴェンらしい。この日の公演も最期に「熱情」がラインナップされている。(当日、変更があり「熱情」は前半の最後に演奏された)

公演を聴いた印象を私は伊藤さんにこう報告した。「洗練された音と技術、スケールの大きさと並外れたピアニストだと思いました。ただ、難をいえば、どの作品も彼のテクニックを披露するための素材のように処理されているような印象を持ちました。特にベートーヴェンなど。SL(蒸気機関車)であるべきものが新幹線のようにスマートでした。」

ただ、新世代の名演奏家はえてしてこういう印象を与える。
世紀の大指揮者ヘルベルト・フォン・カラヤンも「何を演奏してもカラヤン美学に染まる」といわれた。

そして気がついた。カラヤンとユンディは美学というところと、イケメンというところが共通している。
超満員の当夜のサントリーホールは女性ファンの熱気に溢れていた。(休憩時間の女性トイレの長蛇の列。エクセレントなサントリーホールには似合わない)

 

0 件のコメント:

コメントを投稿