2014年7月6日日曜日

偉大な母の愛(野口英世、照国)


 先月「兄弟会」の時、兄から”横綱「照国」物語”(無明舎出版)という本をもらった。ちょうど同じ時期、弟から”野口英世の母 シカ”(白水社)を読むよう勧められた。
 横綱「照国」は秋田県出身。24才で横綱になった。「相撲さ、行くな!相撲さ行けば、はたかれる」。と母は相撲取りになることに反対。「あばぁ(母さん)を助けたい。早く一人前の関取になって仕送りをしたい」。
 野口英世は福島県出身。3才の時、囲炉裏に落ち、左手におおやけど。5本の指が癒着して木のコブのようになってしまう。「清作(英世の幼名)ごめんな。母がすっかりかたわものにしてしまった。観音様。この愚かな母を許してくだされ」「母ちゃん、俺は大人になって絶対に母ちゃんに楽させてあげるんだ」
 両方とも母子の愛情の深さを語り、度々目頭が熱くなった。
 
 そして自分の母を思う。
 私の家は秋田の小地主だった。終戦、農地改革という動乱期に母は5人の子供を抱えていた。父、祖父・祖母、一時期、叔父・叔母も同居していたので11人の大家族だった。現在母は96才。健在である。

 この2冊の本を読むと、日本は偉大な母の愛によって継続しているように想う。この伝統が今後も継続し、日本が永遠に繁栄し続けることを願う。

 ところで野口英世を読んで、義兄の事を連想した。
 昭和10年、秋田県出身。京都大学大学院卒。フルブライト留学生として渡米。スタンフォード大に学び、大阪大微生物研究所に勤めた後、再渡米。アリゾナ大学医学部教授となる。
 

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