2013年9月10日火曜日

会社への遺言

(5日午後、西宮さんの案内で阿佐ヶ谷のジャズカフェ”エリントン”訪問)

牛久には私と同じTDK・OBの吉野宏さんが住んでいる。吉野さんは昨年の秋、定年退職をした。
吉野さんがTDKの澤部相談役に定年の挨拶に行ったところ、「そうか、関係者で一杯やろうか」という事になったという。吉野さんから、この会に参加しないかという誘いがあった。会には現職の役員も数人参加されるという。 私はTDKを定年退職してから11年。在職中は中間管理職に過ぎなかった。その私が、そんな偉い方の集まる会に参加していいものか迷ったが、これもなにかのご縁。参加することにした。

”澤部相談役を囲む会”は5日(木)午後6時からTDK柳橋倶楽部で開かれた。私は会社のトップの方々に今後お目にかかることがないと思ったので、日頃、思っている事を”遺言”だと思って申し上げた。その要旨は「創業の精神を忘れないで欲しい」というものだった。

 TDKは昭和10年、東京工業大学の加藤与五郎、武井武両博士が発明した磁性材料「フェライト」を工業化するために創立された。創立したのは、秋田県出身の斎藤憲三(衆議院議員・科学技術庁政務次官)である。二代目社長は東京工業大学出身の山﨑貞一(静岡)である。
 私はTDKで一時期社内報を担当していたので、加藤先生、武井先生、斎藤初代社長、山﨑二代目社長を身近で拝見し、原稿を頂戴したり、対談のテープ起しをした。創業者の方々の思考は森羅万象であり、行動はダイナミックだった。

「パナソニックショック」を執筆された立石泰則は同書の中でこう述べている。”創業者精神こそが、その企業誕生の源泉であり、成長の源泉であり、生存の源泉である”と。澤部肇相談役は社長時代「TDK歴史館」を作った。創業者の思いを後継者に伝えたいという一念だった。

TDKの社是は「創造によって世界の文化産業に貢献しよう」である。

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