2012年12月12日水曜日

日本の原風景、明治の木造校舎

(古屋さんのメールに添付されていた音楽教室)
 
 11日、隣町・竜ヶ崎市に住む古屋和紀さんからメールをいただいた。
古屋さんは同町にある音楽愛好会「ゲヴァントハウス」でいつも名解説をして下さる方である。

 古屋さんは友人達と茨城の北部にある大子(だいご)町と五浦(いずら)海岸に忘年会旅行に行ったという。 写真はその時訪れた大子にある小学校の音楽室だという。「昔の教室そのままであり、懐かしさで一杯になった」というコメントがついている。

 私も茨城住民として大子は何回か訪れているが、それは、いつも「袋田の滝」を観るためだった。
今回、改めて大子町のホーム頁をみると、同町は「大子町フィルムコミッション」として木造小学校を保存しているとある。初原小学校(明治6年設立、平成6年閉校)上岡小学校(明治12年設立、平成13年閉校)浅川小学校(明治6年設立、平成13年閉校)池田小学校(明治7年設立、平成13年閉校)西金小学校(明治5年設立、平成17年閉校)の6校である。

 古屋さんの思いは続く。「日本は確かに豊かになり、校舎も立派になった~略~立派な建物がいくらあっても誰も語りはしない。物質的な豊かさを求めたために精神的な豊かさが失われたのは確かなような気がします。」「いじめや教育の乱れはご立派な校舎に魂が宿らないからではないでしょうか」
 
 古屋さんにこのような感慨をもたらした大子町の施策は心温まるものがある。

 ところで、写真の音楽教室にあるピアノは場違いのように立派である。それはこの校舎にピアニストを呼んで、コンサートをやるためだという。明治の木造校舎でグランドピアノがどのような音を奏でるのか興味深い・・・。

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