(2012、7、21 石川啄木の墓を訪れたドナルド・キーン)
9日、BS・TBSより、「日本人ドナルド・キーン90歳を生きる」が放送された。実にショッキングな内容だった。
今年90歳になったドナルド・キーンは日本の国籍をとり、鬼怒鳴門と名乗り、さらに現在、3つの夢の実現に挑戦しているというから驚く。70歳で年をとったなどと、いってられない。
ドナルド・キーンは20歳代の時、源氏物語を読んで、魅せられ、日本文学の虜になったという。(第2次大戦の時は米軍の通訳として日本人捕虜とも対峙した。”小生ブログ2012、3,17キーンが体験した日米戦”参照)その後、谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫等の日本文学を翻訳。日本文学を世界に広めた。キーンは日本国より、勲二等、文化勲章を授与されている。
さて、キーンが今取り組んでいる夢とは何か?
①ドナルド・キーン著作全集全15巻の出版→ドナルド・キーンは現在の世相は文学全集が売れる時代ではない。もし、売れなかったら、出版元の新潮社で皿洗いをやる。と心境を語る。
②ドナルド・キーンセンター柏崎の開館→このセンターに米国のキーンの執務室などを再現。キーンの日本、日本文学への愛の秘密に迫る。
③石川啄木の評伝の執筆→27歳で夭折した啄木。特にその日記には今日的表現が散りばめられているという。その啄木の魅力を解き明す。
キーンは「90歳の今が一番幸せ」だという。
それは裏返せば、夢が沢山あるという事だろう。
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