2010年11月22日月曜日

躍動!井上道義のショスタコ10番

   (ショスタコーヴィチ第10番を指揮した井上道義)
     (終演は15時30分、イルミネーションが輝いていた)

 昨日(21日)15時~つくばのノバホールで井上道義指揮東京音楽大学シンフォニーオーケストラのコンサートがあった。家内とでかけた。前半は椿姫の抜粋、後半はショスタコーヴィチの交響曲第10番。前半の椿姫はテノールの佐野成宏が風邪で欠演、残念。しかし、後半のショスタコ10番は期待に違わぬ名演。オーケストラも学生オケとは思えぬ快演だった。井上のショスタコは深刻ではなく終始躍動感に満ち溢れていた。若いオーケストラが影響していたのかもしれない。
 開演前、井上がマイクを持って舞台に登場し、「今日は痺れるような演奏をします」と宣言。アンコール曲の選曲と演奏の素晴らしさが相俟って、聴衆は楽しさに痺れた。
 それにしても、座席は空席が目立った。A席2千5百円という超低料金なのに。(小生は千5百円のB席)研究学園都市のホールというわりには寂しい。

 20日は14時~竜ヶ崎市の音楽愛好会「ゲバント・ハウス」のCDコンサートがあった。これは小生のプロデュースによる特別企画「1977年カラヤン来日ベートーヴェン全集CD化の秘密」である。
 講師にキングインターナショナルの大川健さんを迎え、ゲストとしてアルトゥスレーベル斎藤啓介さん、日本コロムビアの岩垂靖樹さんも参加した。3人とも手弁当である。CDコンサートを聴き、改めて77年カラヤン・ベルリンフィルのベートーベンの素晴らしさに圧倒された。大川さんいわく「躍動する重低音」が会場に響いた。最近のベルリンフィルおよびベートーヴェン演奏はこの演奏と比較すると軽量化している。
 終わってから講師陣とゲバント・ハウスメンバー、ファンが焼き鳥屋で懇親会。福島からかけつけたファンはブルックナーを聞きながら農作業をやっているとのこと・・・。クラシックファンはマイノリティ。この時だけは主流派のように盛り上がった。
 
 「つくば市」と「竜ヶ崎市」は牛久市の隣町。つくばがイルミネーション輝く近代都市なのに竜ヶ崎は超レトロ。昭和時代の面影が残っている。今回のコンサートを通じて両都市の違いにも思いを馳せた。

0 件のコメント:

コメントを投稿