2025年9月26日金曜日

世界陸上④朝ドラも大相撲も圧倒した世界陸上!

 24日、新聞に掲載されたテレビの視聴率を見て驚いた。
世界陸上が朝ドラ、大相撲を抜いて連日、視聴率上位となっている。つまり、13日の開催日から21日の最終日まで、日本は世界陸上に沸いたのである。
私は13日と20日、国立競技場に足を運んだ。家内も連日テレビで応援していた。
人生の楽しみとして、旅行や観劇やコンサートといった楽しみがある。しかし、世界陸上の感動は、それらでは味わえないものだった。なにしろ、世界のアスリートが各競技で命がけの勝負をする。見守る5万名の大観衆が一体となって声援、興奮状態になる。
世界陸上には200カ国・地域から2千人の選手が参加した。肌の色も、肌につけるアクセサリーもカラフルだった。入賞者・チームに贈られた賞金は総額12億8千万だったという。
 観客動員数は61万9千名。91年東京大会の58万1千名を上回った。夜の部は連日完売。チケットの売り上げは当初予想した30億円を大きく上回る44億円になったという。日本チームは銅メダル2個しかとれなかったが、どの選手も5万名の大声援に感動したと語る。メダルには届かなかったが日本新記録も生まれた。
世界陸連のセバスチャン・コー会長は「素晴らしい大会になった。日本がスポーツへの情熱を取り戻す一助になれたことを願う」と語った。コロナのため無観客で開催された東京オリンピック以来、国立競技場におけるスポーツイベントの開催は危惧されていた。その不安が解消された。希望の灯がともった。
次回、世界陸上は2027年、北京で開催される。(読売・朝日新聞参照)

2025年9月21日日曜日

世界陸上③男子400mリレー決勝進出!5万名絶叫!

20日、国立競技場に向かう。チケットを購入するなら21日の最終日と思ったが、この日は北口が女子槍投げで金メダルをとる可能性がある。また、男子400mリレー予選がある。ということで、20日に決めたのだった。しかし、勝負とはわからない。19日の女子槍投げで北口が14位で予選落ち。これは今大会最大の番狂わせである。
夜の7時。競技場に入って驚いた。真昼のように明るい。13日の昼の競技場も美しかったが、天井に設置されたライトに照らされ競技場はもっと美しい。夢の国のようである。ここで世界のアスリートが磨き上げた技を競うのである。
待ちにまった男子400mリレー予選。スタートの号砲が鳴る前の沈黙がたまらない。5万名の観客がいるのに場内は水を打ったようである。ドーン、号砲がなり響くと、ワ~という大歓声。8名の選手が弾丸のように飛び出し矢のように走る。目の前で、第2走者、柳田から第3走者の桐生にバトンタッチされた。スマホのカメラで撮影したが、スピードが早やすぎてスマホのカメラでは捉えきれない。大声援の中で、バトンは桐生から第4走者の鵜澤にわたり、ゴールイン。何位になっのだろう。上位に入ったように見えた。電光掲示版
に日本第3位ℚの表示がでる。大声援は絶叫へと変わる。良かった!バンザイ!、やったぞ!喜びの声が飛び交った。電光掲示板に写った4人が「応援ありがとう。明日はメダルを取るゾ!明日も応援よろしく」とコメント。場内が再びワ~という大歓声に沸く。
観衆の大部分が若い方たちだった。彼ら彼女ら、そしてテレビをご覧になっている若い方々がこの感動を糧にして、これからの日本を支えて欲しいと思った。

2025年9月18日木曜日

世界陸上②西田大使、長嶋茂雄、有森裕子

 私が世界陸上の担当になったのは上司の温情だった。私は1975年から1986年までカセットテープの商品企画を担当した。TDKはこの間、カセットテープで世界シェアトップとなり、カセットテープの年間売り上げは700億円を超えた。私の次のポジションは広報業務だった。「畠山君、来月から本社の広報に行ってくれ。そこで世界陸上も担当して欲しい」「部長、私は英語はできないし、運動も苦手です」「それは心配しなくていいよ。慶応大学出身の優秀なB君をサポート役につけるから」
1987年、第2回ローマ大会。なんと私はイタリアの日本大使館にうかがう。ここで西田大使と面談する。(写真・左)大使が民間企業の中間管理職に会うなどありえない。その陰にはB君の根回しがあった。B君は西田大使とつながる華麗な一族の御曹司だったのである。
ローマ大会では競技場で、毎日、長嶋茂雄さんと顔を合わせた。長嶋さんはゲストコメンテーターだった。大会のクライマックスは男子100メートルでのカール・ルイスとベン・ジョンソンの一騎打ちだった。
ジョンソンは弾丸スタートでルイスを振り切る。9秒83の世界新記録だった。長嶋さんはその模様を熱く語った。謙虚で真摯な長嶋さんのお人柄は今でも忘れられない。(写真・右)
1997年、ギリシャのアテネで開催された第6回大会では、マラソン
の有森裕子さんにお目にかかった。有森さんはオリンピックで銀、銅メダルを連続獲得。「自分を褒めてやりたい」と語り、日本人を感動させた。
世界陸上は「TDKの神話」といわれるほどの成果を上げた。世界陸上のお陰で多くの著名人にお目にかかることができた。

2025年9月15日月曜日

世界陸上・東京大会①世界陸上とTDKは一体。

13日から世界陸上・東京大会が開催された。
私は仕事の関係(TDK・OB)で1987年ローマ大会、1991年東京大会、1997年アテネ大会を経験している。今回は一観衆として世界陸上を経験してみたいと思い2月に入場券を購入した。驚いたのは2月の段階で、土日のイブニングチケットの一部が売り切れたことである。チケットの価格は2千円から5万円だった。
13日、5時35分の始発電車に乗り、国立競技場へ。7時過ぎには競技場に到着したが、荷物検査に長蛇の列。席に着いたのは7時30分過ぎ。既に競歩の選手がスタートしていた。競技場の天井桟敷に登ると5万人収容の大競技場の全貌を見渡せる。真下に400mトラックが広がり選手は豆粒のようである。小高い丘に登ったような爽快感。天井桟敷も悪くない。男子競歩の選手が第3位で競技場に現れた時、競技場が「ワーッ」と沸いた。メダルだ、銅メダルだ!涙が流れた。選手と大観衆の一体感。これだ、この感動が世界陸上なのだ!と実感した。
10日の読売新聞に「世界陸上東京大会の財政計画」という記事がでた。収入総額174億円とある。内訳は国と都が80億円、日本陸連が10億、チケット収入が44億。スポンサーの協賛金と寄付金は44億円である。(放送権料が抜けているのではないか?)世界陸上というとTDKのブランドが目立つ。TDKが得をしているような印象を受ける。しかし、そうとも言えない。TDKは1983年の第1回世界陸上から、今回の第20回・東京大会まで連続して、世界陸上のメインスポンサーを務めている。世界陸上とTDKは一体なのである。


2025年9月10日水曜日

老後の人生で大きなパソコン投資/Windows11対応購入

私の場合、老後の生活を維持し、豊かな生活を送るために必要な分野として、車、オーディオ、パソコンの3つの分野がある。車は現在、三菱の「エアトレック」に乗っている。5人乗りのワゴン車、夫婦2人では大きすぎるが、今後、車に乗る機会が少なくなることを考えると買い換える気はない。オーディオ機器は8畳の和室に30センチウーハー付きスピーカのセット、パソコンルームに15センチウーハー付きのセットがある。音は満足ではないが、オーディオは音質向上に金を使うと際限がないので今後投資をする気はない。
今後もお金がかかりそうなのがパソコンである。
高齢になり、行動範囲が狭くなるとパソコンと過ごす日が多くなる。インターネットによる情報の収集は毎日である。本やCDの購入もアマゾンを利用する。創作活動としてブログ「人間浴」を運用している。パソコンは老後の生活において最重要なツールなのである。
8月、13万円の大枚を叩いて、Windows11対応のパソコン(fujitsu)を購入した。使い慣れたvaioを11にグレードアップすることも考えたが、自分でグレードアップする技能がない。
(vaioは2018年、15万円で購入。2020年にはbrotherのプリンターを2万円で購入している)
TDKパソコンクラブのメンバーになっているができないのである。パソコンのトラブルについては近くのケーズデンキ店内にあるPCデポのお世話になっている。月々3千円の会費を取られるが、いつでもパソコンを持参すれば対応してくれるので便利である。
そうそう、そういえば、パソコンの画面の文字が見えにくくなったというので8月、白内障の手術をした。近距離用のレンズに交換してもらったのでパソコンの画面は良く見えるようになり、新しいパソコンのキーも打ちやすくなったので快適である。
しかし、問題がある。2メートル以上の距離になると2重に見えるのである。テレビの画面が見にくい。今後、眼科医がどう対応してくれるか?医師を信頼して模様を見よう。
(写真は9日、TDKパソコンクラブがクラブが所有するパソコンを11にアップグレードする作業の様子)

2025年9月5日金曜日

明治大学グローバル研究会/こんな日本で良いのか!

 8月上旬、友人のNさんからメールをいただいた。
8月28日、明治大学(写真・左)でグローバルマーケティング研究会があるので参加しませんか?という誘いだった。翌29日は早朝から大相撲牛久場所の予定が入っていたが、またとない機会なので参加することにした。
研究会の代表世話人は大石芳裕氏(明治大学名誉教授)、報告者は横伸二氏(元TDK取締役常務執行役)、報告テーマは”「日の丸半導体、最後の砦=パワー半導体」➡崩れ行くシナリオと「中国製造2025”。横氏はMBA(経営学修士)で、浙江大学、上海大学、筑波大学の客員教授。TDKの元・役員ともなれば大したものだと思った。Nさんに横さんは中国語も堪能なの?と聞いたら、中国での授業は英語でしょう。とのことだった。
横氏(写真・右)の報告は、中国の実情を熟知している横氏でなければ語れない厳しいものだった。
①日本は日米半導体協定により半導体競争に負けた。トランプ流の相手に対して、英語で対応するのだから負けるに決まっている。②半導体における中国の台頭は凄まじい、1日1万数千の新会社ができて凌ぎを削っている。日本は官も民も中国の内情を知らなさすぎる。③中国は政治体制が全く違う。国際ルールが通用しない。④中国には悪い奴が10人いれば、良い奴も10人いる。⑤中国の工場は昔と違う。設備も新しく、清潔。⑥労働者のモチベーションは驚くほど高い。昭和時代の日本。24時間体制である。⑦働くのを抑制するような今の日本の労働環境では中国に勝てない。今の日本はおかしい。

「日本の働き方改革」は「働くな改革ではないか」。という横さんの指摘に心をえぐられた。
日本国民全員、高度経済成長から続いた温ま湯がら脱皮する決意が必要だと感じた。


2025年9月1日月曜日

大の里、豊昇龍、堂々の土俵入り/大相撲「牛久場所」

 
8月29日、大相撲夏巡業「牛久場所」が開催された。牛久市運動公園体育館前には幟が立ち、屋台も並んでお祭り気分。(写真・左)会場には3,000名の相撲フアンが押し掛けた。9時、会場に入ると、既に力士のブツカリ稽古がはじまっていた。地元土浦出身の高
安、横綱、大の里が登場すると会場は大いに沸いた。身近に見る稽古は迫力満点、ウオーという雄たけびとともに、力士同志がぶつかるとガツーンという音が場内に響きわたる。
力士同志の稽古が終ると「腕白相撲」ということで、地元中学、高校の相撲部の力士と関取が勝負する。関取が腕白力士のまわしをつかんで釣り上げたり、腕白力士に関取が寄り切られたり、ということで会場は沸いた。
相撲甚句では「牛久特別相撲甚句」が披露された。牛久の名所である牛久シャトーや牛久大仏、牛久生まれの横綱・稀勢の里を織り込んだ素晴らしい甚句だった。甚句を歌う関取の声が会場に朗々と響いた。
当日の白眉はなんといっても中入り後に行われた「横綱の土俵入り」。豊昇龍に続いて大の里(写真・上)が土俵に上がる。横綱の足が高々と上がると会場から「ヨイショ!」という掛け声が上った。「是より三役」では若隆景と霧島、琴櫻と高安、豊昇龍と大の里の取り組み。
大の里は腰を落とし万全の体勢で豊昇龍を寄り切った。取り組み終了後、弓取式が行われ、午後2時45分、千秋楽となった。
牛久の相撲フアンとして主催して下さった牛久青年会議所、旗振り役の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)には厚く御礼申し上げたい。14日から東京・国技館で9月場所がはじまる。力士各位のご活躍を祈りたい。